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エクソソームでアトピーは改善できる?メリットとデメリットを解説

2023.05.31

顔や首など見えるところに症状が出やすいアトピー性皮膚炎が原因で、鏡を見るのがイヤになる方も多いでしょう。

アトピー性皮膚炎は搔きむしる刺激によって起きる炎症や、ステロイドによる治療によって肌がゴワゴワするので、自分の肌に自信が持てなくなる方もいます。

アトピー性皮膚炎の治療で注目されているのがエクソソームを使った治療です。

エクソソームは細胞間の情報伝達を行う物質で、最先端医療の分野で研究が進められています。

エクソソーム治療を学んで、アトピー肌の改善に活かしていきましょう。

エクソソーム治療によってアトピー改善効果が期待できる理由


エクソソームは細胞から分泌される物質で、細胞間の情報を伝えるメッセンジャーの役割を担います。

エクソソーム治療に使われるのは、歯髄・臍帯・骨髄・脂肪など間葉系幹細胞と分類される幹細胞を培養し、その培養液から幹細胞を取り出して滅菌等の各種処理を行った液体(上澄み液=ヒト幹細胞上清液)から特に効果が期待されるエクソソームのみを単離したものです。

エクソソームがアトピー肌の改善効果が期待できる理由を具体的に解説していきます。

エクソソームはアトピー肌のターンオーバーを整えるから

アトピー肌の方は、何らかの理由で肌のバリア機能が衰え、刺激や肌の常在菌の影響を受けやすくなっています。

エクソソーム注射では、ピンポイントで注入した部位のエクソソーム濃度を一時的に高めるため集中的にエクソソームによる血液内の情報伝達が活性化しやすいでしょう。

エクソソーム注射には情報伝達物質エクソソームの他に、抗炎症サイトカインが含まれているため、アトピーの症状を和らげる効果が期待されています。

これが、アトピーの方にエクソソーム治療をおすすめする理由です。

エクソソームには抗炎症作用があるから

エクソソームには抗炎症サイトカインが含まれている為、抗炎症作用が期待されています。

アトピー肌の方はかゆみに耐えきれず、皮膚を掻きむしる刺激により炎症が引き起きてしまうことも。

エクソソーム注射では搔きこわし部分やアトピーの赤みが出ている箇所にダイレクトに手打ちで注射が行えるため、ピンポイントの治療が可能です。

また、エクソソーム点滴・静脈注射では全身にエクソソームを送り届けられるため、体内からアトピーに働きかけられます。

アトピーは免疫疾患とも言われており、免疫系を正常に整えることでアトピーの改善が期待できます。

そのため、アトピーの方にはエクソソーム治療がおすすめといえるでしょう。

エクソソーム(ヒト幹細胞培養液上清液)でアトピー治療を行うメリット

アトピー肌の方は刺激に敏感になりやすいので、エクソソームで症状が悪化しないか心配な方もいるでしょう。

ここからは、エクソソームでアトピー治療を行うメリットを紹介します。

副作用が少ない

エクソソーム治療でアトピー治療を行う最大のメリットは副作用が少ないことです。

エクソソーム自体の副作用は穿刺部(注射や点滴の針を指した場所)の赤みや腫れなどです。

エクソソーム治療では外用薬の処方ではなく、注射や点滴によって体内にエクソソームを取り入れます。

したがって、外部刺激に敏感になっているアトピーの方でもかゆみや痛みを感じることなく治療ができます。

ステロイドで硬くなった肌の改善が期待できる

エクソソームは肌内部から細胞を修復して肌のターンオーバーを整えるので、ステロイド使用によってゴワゴワに硬くなってしまった肌の修復効果が期待できます。

また、エクソソーム点滴・静脈注射は体内の免疫を正常に整えると言われているため、アトピーの再発予防にもおすすめといえるでしょう。

エクソソームでアトピーを治療するデメリット

副作用が少なく、アトピーにも効果が期待されているエクソソームですが、エクソソーム治療にはデメリットもあります。

メリットとデメリットの両方を知った上で、エクソソーム治療を検討していきましょう。

費用が高い

アトピーをエクソソームで治療する最大のデメリットは費用が高いことです。

エクソソーム治療は保険が適用されないため、患者さんの費用負担が大きくなりやすいというデメリットがあります。

効果を実感するまで時間がかかる

エクソソーム治療では、1回で肌のハリやツヤの向上効果を実感される方もいます。

しかし、アトピーのような慢性疾患では単発の施術では効果を実感しにくいのがデメリットです。

エクソソーム治療後のアトピー肌のスキンケア

アトピー性皮膚炎では、何らかの原因で肌のバリア機能が低下し、刺激に弱くなって湿疹が出ます

残念ながらエクソソーム治療を始めたからと言って、すぐに効果が実感できるわけではありません。

ここからは、エクソソーム治療後に行うアトピー肌のスキンケアを紹介します。

肌を清潔にする

アトピーの方は肌が刺激を受けやすくなっているので、肌を清潔にしましょう。

外出から帰ったら汚れや皮脂を落として肌への負担を減らすのがおすすめです。

また、ハウスダストや花粉で肌が荒れやすいので、布製品に念入りに掃除機をかけたり、寝具をこまめに洗濯するのも効果的です。

熱いお湯は避ける

熱いお湯は皮脂を落としやすく、しみたり刺激になったりしやすいので、洗顔や入浴は38~39℃程度のぬるめのお湯で行いましょう。

アトピーの方は夜中にかゆみが原因で起きてしまい、睡眠不足になりがちです。

ぬるめのお湯で入浴することで副交感神経が優位になり、リラックスして入眠しやすくなるので、睡眠不足解消の手助けにもなるでしょう。

保湿をていねいに行う

アトピーの方は肌のバリア機能が低下しており、乾燥でアトピーが悪化しやすいので保湿をしっかり行うのがおすすめです。

エクソソーム治療は体内からの肌質改善効果が期待できますが、皮膚のバリア機能を正常化するには時間がかかるので、外側からしっかり保湿していきましょう。

保湿剤に迷ったらドクターに相談するのも手段のひとつです。

イートップクリニックではエクソソーム以外の美肌治療も選べる

イートップクリニックのエクソソーム治療は、エクソソームの静脈注射を推奨しています。

エクソソームは血中濃度を一気に上昇させることでより効果を期待されているため、点滴よりも静脈注射を選択することをおすすめします。

またイートップクリニックは美容外科だけでなく、美肌メニューも豊富に取り揃えているので、エクソソーム治療以外にも患者さんひとりひとりに合った美肌メニューの提案ができます。

アトピー跡やごわつきで悩んでいる場合、他の治療メニューを併用することで効果をより実感できることもあるので、肌に関する悩みをひとりで抱え込まずにドクターに相談してみましょう。

【まとめ】アトピー肌の治療で悩んだらエクソソームも検討しよう


アトピーは湿疹によるかゆみで苦しいだけでなく、搔きこわしや赤み、肌のごわつきなど見た目で苦しむこともあります。

皮膚科の治療ではかゆみや湿疹を緩和することはできますが、見た目のケアは美容クリニックでの施術がおすすめです。

エクソソーム治療はアトピーの原因である免疫を正常に整え、肌のターンオーバーを正常化させる効果が期待されています。

費用負担は大きいですが、肌状態でお悩みの方はエクソソーム治療を検討してみてはいかがでしょうか。

記事監修医師プロフィール

院長/医師

増田えりか

2013年 日本大学 医学部 卒業
2013年 東京臨海病院 内科、皮膚科、形成外科、救急科
2015年 昭和大学病院 形成外科
2016年 今給黎総合病院 形成外科
2017年 千葉こども病院 形成外科
2018年 湘南美容クリニック 秋葉原院
2020年 湘南美容クリニック 高田馬場院 院長
2021年 イートップクリニック 開設 院長就任

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