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眼瞼下垂の治し方は?

2022.09.01

眼瞼下垂の症状に悩むようになると、次に気になるのは治し方でしょう。もしかしたら、クリニックなどをたずねなくても自分で治せるのでは…と思う人も居るかもしれませんが、残念ながら自力で眼瞼下垂を治せるケースは多くありません。

本記事では眼瞼下垂の治し方をはじめ、そもそも眼瞼下垂とは何か?ということややってはいけないセルフケアなどを解説します。ぜひ、今後どのように行動すべきかの参考にしてください。

眼瞼下垂とは


眼瞼下垂とは簡単に言うと、常時まぶたが垂れ下がり目が開きにくいという状態のことです。

人間はまぶたを開こうとするとき、脳の指令を受けて神経が筋肉を動かします。筋肉は腱を動かし、腱はまぶたの裏にある瞼板(けんばん)という部分を動かして、結果的にまぶたが開くのです。

眼瞼下垂は神経・筋肉・腱のいずれかに問題があるせいで、十分に機能しない状態を指しています。また機能的に問題ない場合でも、加齢によって皮膚が垂れ下がることがあります。

偽眼瞼下垂とは

「偽」眼瞼下垂とは、一見眼瞼下垂のように見えるが実はそうではない、という症状のことです。眼瞼下垂と同様まぶたが常時下がって見えますが、本当の眼瞼下垂と異なり、まぶたを上げようと思えば上げることができます。

眼瞼下垂はどのように治す?

一般的に眼瞼下垂を治すにあたり、根本的な解決をしようと考えるのであれば手術が必要です。腱に問題がある場合だけでなく、加齢による皮膚のたるみなどの場合も皮膚切除の手術を行います。また、原因によっては手術でなく投薬によって治療するケースもあります。

いずれにしろ原因の特定や治療方法の自己判断はできないため、医師の診断が必要です。

眼瞼下垂が悪化するNGセルフケア

眼瞼下垂には、やってはいけないセルフケアがあるため注意が必要です。

眼瞼下垂に悩む人の中には自力で治そうと考え、良かれと思って間違ったセルフケアを行ってしまう人も居ます。しかし誤ったセルフケアを続けていては、治るどころか逆に悪化させてしまう原因になってしまいます。

まぶたのマッサージ

まぶたをこねるように行うマッサージは、眼瞼下垂を悪化させます。まぶたのたるみをシェイプアップさせようと、手でまぶたをマッサージする人は多いです。しかしまぶたのマッサージは腱と瞼板の繋がりにダメージを与えてしまい、かえってまぶたが上がりきらなくなる結果に結びついてしまいます。

目が疲れるなどでどうしてもマッサージしたいという場合は、上から軽く抑えたり、あたためたりなどの方法を取りましょう。

眼瞼下垂テープ

眼瞼下垂テープも過度の使用はまぶたによくありません。眼瞼下垂テープとは専用のテープをまぶたに貼り、眼瞼下垂の症状を改善するテープです。しかしすべての眼瞼下垂に有効というわけではなく、偽眼瞼下垂の場合や症状が軽度のときなどに限られます。

症状が重い眼瞼下垂の場合は、テープはさほど効果を発揮しません。かといって何度もテープを貼り続けると、皮膚が伸ばされかえって悪化する危険があります。テープを試して効果が感じられない場合は、頻度を増やすのではなく他の治療法を検討しましょう。

アイプチ

アイプチの使用も眼瞼下垂を促進する原因になります。アイプチは使用すると目が二重になるため、一時的に審美性が向上します。しかしまぶたには負担がかかり続けるため、眼瞼下垂の解決にはならず、むしろ促進してしまいます。

眼瞼下垂に悩む場合はアイプチに頼らず、他の治療法を検討しましょう。

【参考】眼瞼下垂を促進してしまう日常的な行動

日常の中にも、眼瞼下垂を促進してしまう行為は存在しています。普段は特に意識しないような何気ないことが、まぶたにダメージを与え続け結果として眼瞼下垂を引き起こす場合があります。

現時点で眼瞼下垂に悩んでいなかったとしても、未来の自分のために、まぶたや目にダメージを与えるような行為を慎むよう注意しましょう。

眼の酷使

眼の酷使は眼精疲労に繋がり、偽眼瞼下垂を引き起こします。現代の日本では、多くの人が長時間何かしらのデバイスを見続けています。そのため、特別に意識しなくては眼精疲労を防ぐことができません。

適度に休憩を取り、目を温めるなどして目を休ませましょう。

コンタクトレンズの使用

コンタクトレンズの使用も眼瞼下垂の原因となります。特にハードコンタクトレンズに言えることですが、付け外しの際にまぶたを強く引っ張ってしまったり、力を入れることでまぶたにダメージが与えられてしまうのです。

眼鏡を併用したり、ソフトのコンタクトレンズに切り替えたりなど、できるかぎりまぶたに余計な力を加えない生活を心がけましょう。

眼瞼下垂の治療施術

眼瞼下垂の治療は主に手術を施すことになります。具体的には腱に対する手術か、もしくは皮膚に対する施術のどちらかです。

筋肉や神経の機能にトラブルがある場合は、手術ではなく医師の診断の元、投薬など別の治療法になります。投薬治療などの場合美容外科クリニックでは対応できない場合が多く、一般的な病院で治療します。

手術による腱の短縮

一般的には眼瞼下垂の施術として、腱を短縮しまぶたを上げる方法が採用されます。まぶたは筋肉が動くと腱を経由してまぶたの動きに繋がりますが、腱を短縮することでまぶたがより上へと上がりやすくなるのです。切らない眼瞼下垂治療とも言われています。

痛みに対して不安を抱く人も少なくありませんが、施術中は麻酔を施してから行うため、痛みを感じることはありません。

手術による皮膚切除

筋肉や腱などの機能に問題はなく、皮膚そのものがたるんでいる場合は切除を伴う施術になる場合があります。加齢や皮膚の引っ張りすぎなどでまぶたそのものがたるんでいる場合は、腱を短くしたりしてもさほど効果は得られないためです。

施術の際は麻酔を使用するため、痛みの心配はありません。

美容外科クリニックにおける施術フロー

美容外科クリニックにおける眼瞼下垂の施術フローは、以下の通りです。

  1. カウンセリング・治療法の決定
  2. 施術
  3. アフターフォロー

なお、上記はあくまで一般的なフローであり、すべてのクリニックが必ず同じ流れを踏襲するわけではないため、中敷いてください。

カウンセリング・治療法決定

施術に入る前にまずはカウンセリングと治療法を決定します。具体的な治療についての話だけでなく、不安や納得のいかない部分を解消するステップでもあるため、気になることは相談してください。

特に痛みや術後の過ごし方について、気になる人は少なくありません。施術の前に疑問を解消し、リラックスして次のステップに進みましょう。

施術

入念なカウンセリングの後、治療法が決定したら施術に入ります。当クリニックでは麻酔を用いた上で施術を行うため、痛みを感じることはありません。施術も実績豊富なスタッフが担当するため、安心して施術に臨んでいただけます。

アフターフォロー

施術が終わった後は、入念なアフターフォローが必要です。切らない施術の場合はダウンタイムがほとんどなく、2~3日で違和感が消えてきます。一方、切開を伴う施術の場合は傷の腫れが引くまで2週間~3ヶ月ほどかかります。まぶたは体の中でも腫れやすい部位であるため、傷の大きさに対して腫れが長引きやすくなるのです。

ダウンタイムは、クリニックからの指示に従って無理せず過ごすことが大切です。傷が気になるからと言って不要な刺激を与えるのは止め、トラブルが起きたらすぐに病院に行きましょう。

まとめ

眼瞼下垂を自分で治すことができればそれに越したことはありませんが、実際問題として難しいと言わざるを得ません。セルフケアしようとまぶたに刺激を与えると、かえって悪化してしまう原因にもなります。眼瞼下垂を治療したいと考えた際は、美容外科クリニックをたずねてください。

記事監修医師プロフィール

院長/医師

増田えりか

2013年 日本大学 医学部 卒業
2013年 東京臨海病院 内科、皮膚科、形成外科、救急科
2015年 昭和大学病院 形成外科
2016年 今給黎総合病院 形成外科
2017年 千葉こども病院 形成外科
2018年 湘南美容クリニック 秋葉原院
2020年 湘南美容クリニック 高田馬場院 院長
2021年 イートップクリニック 開設 院長就任

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