眉下切開は、まぶたのたるみを改善し若々しい印象を与える人気の施術です。そんな眉下切開ですが、「痛みはどのくらい続くのか」「ダウンタイム中はどのように過ごせばいいのか」と、思う方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、「眉下切開は痛みはいつまで続く?痛みの対処法やダウンタイム中にみられる症状・過ごし方の注意点など」について解説します。また、痛みの軽減方法や術後の注意点も併せて紹介します。
この記事を読めば、「眉下切開の痛みの経過と対策」について理解できるので、「施術を検討している」方は、ぜひ参考にしてみてください。
眉下切開の痛みが出るタイミング
眉下切開による痛みは麻酔や施術のタイミングで発生し、術後にも一定期間感じる場合があります。ここでは、具体的なタイミングごとに痛みの発生状況を解説します。
麻酔をするとき
眉下切開は、施術の前に局所麻酔をするのが一般的です。当院では、静脈麻酔を併用することも可能です。局所麻酔の針を刺す際に、一瞬チクッとした痛みを伴うことがあります。眉下の皮膚は敏感で痛みを感じやすい部分ですが、麻酔が効き始めると施術中の痛みはほとんど感じなくなります。
痛みに弱い方は静脈麻酔を選択することで、施術中の緊張感や不快感を軽減することも可能です。また、麻酔をする前に医師が詳細を説明してくれるため、安心して施術を受けられるでしょう。
施術後、麻酔が切れたとき
施術後数時間が経過し麻酔が切れると、患部に痛みを感じ始める方もいます。痛みは施術による一時的なもので、多くの場合は軽度から中度にとどまります。
医師から処方された鎮痛剤や市販薬を適切に使用することで、痛みをコントロールできるでしょう。施術初日は無理をせず、患部を冷やすことで痛みを緩和することが重要です。
また、施術部位を清潔に保ち、摩擦や圧迫を避けることで症状の悪化を防げます。
施術後12時間以上経ったとき
術後12時間以上が経過すると、麻酔の効果が完全に切れて患部の痛みが増す場合があります。痛みは手術部位の炎症や腫れによるもので、通常は術後翌日〜3日目にピークを迎えます。
痛みがある間は、患部をやさしく冷やす冷却ケアをすることで、症状を和らげられるでしょう。また、体を安静に保ち、過度な運動や血行を促進する行動を控えることも重要です。痛みが強い場合には、医師に相談して鎮痛剤を調整してもらうことも考慮しましょう。
施術後数日
眉下切開後の腫れや痛みは、術後2~3日目がピークと言われています。この時期の痛みは炎症反応によるものですが、徐々に軽減していきます。患部を冷やすケアや安静を保つことで回復が早まり、通常1週間程度で痛みが大幅に軽減するでしょう。
痛みがある間は、医師の指示に従い、処方された薬を適切に使用することが大切です。痛みが落ち着くまでは、入浴や運動などの血行を良くする行動を避けることで、症状の悪化を防ぎながらスムーズな回復を目指せます。
眉下切開で痛みが出たときの対処法
眉下切開後に痛みを感じた際には、適切な対処をすることで不快感を軽減できます。ここからは、眉下切開で痛みが出たときの具体的な対処法を解説します。
局部麻酔から静脈麻酔に変えてもらう
局部麻酔は眉下切開の一般的な方法ですが、痛みや不安が強い場合には静脈麻酔を選択することが可能です。静脈麻酔は点滴を通じて投与され、眠ったような状態で施術を受けられるため、痛みはもちろん緊張感をほとんど感じません。
医師に静脈麻酔への変更を希望することで、より快適に施術ができるでしょう。
術後は患部を冷やして血行がよくなる行動は避ける
術後には、以下の行動は避けることが重要です。
- 飲酒
- 激しい運動
- 入浴
- サウナ
術後の痛みや腫れを軽減するためには、患部を冷やすことで、症状が和らぎます。冷却ケアをする際は、清潔なタオルや冷却ジェルを使用し、適切な間隔で冷やしましょう。
一方で、飲酒や激しい運動、長時間の入浴やサウナなど、血行を促すような行動は避けることが重要です。これらの行動は腫れや痛みを悪化させる可能性があるため、術後1週間程度は控えるよう心がけてください。
痛みがいつまでも続く場合は鎮痛剤を飲む
術後の痛みが数日以上続く場合や耐え難い場合には、鎮痛剤を服用することで痛みを緩和できます。医師が処方する鎮痛剤は患部の炎症を抑え、回復を助ける効果があります。
また、市販薬を使用する際は、必ず医師に相談することが重要です。痛みが激しい場合や鎮痛剤を使用しても改善がみられない場合は、早めに医療機関を受診し、原因や対策について相談しましょう。
眉下切開の痛み以外のダウンタイムの症状
眉下切開の施術後には、痛み以外にもさまざまなダウンタイム症状が現れることがあります。ここでは、眉下切開の痛み以外のダウンタイムの症状を紹介します。
内出血
眉下切開後にみられる内出血は、毛細血管が傷つくことにより発生します。青紫色や黄色の痕が皮膚表面に現れることが多く、皮膚の薄い目元周辺でみられる傾向にあります。
内出血は施術後1週間~2週間程度で徐々に薄くなり、自然に消えていくため、冷却ケアをしたり安静にしたりして過ごしましょう。
腫れやむくみ
施術直後から数日間にかけて、腫れやむくみが目立つことがあります。特に、施術翌日~3日目にむくみを強く感じるケースが多く、目元が重くなる感覚を伴うでしょう。
患部を冷やす冷却ケアや枕を高くして休むことで、腫れを緩和させられます。多くの方は、3日目から徐々にむくみや腫れが引きはじめ、5日目頃から一気に腫れが引いていくため、その頃から通常の生活に戻れることがほとんどです。腫れが引かない場合は、医師に相談することも重要です。
傷跡
眉下切開では切開部に沿って傷跡が残ることがありますが、眉毛の下に隠れるため、目立ちにくいのが特徴です。傷跡は1ヶ月後をピークに赤みや傷が硬くなる時期を迎えますが、約3ヶ月~6ヶ月で徐々に薄くなりますのでご安心ください。
ケアとしては、処方された軟膏を使用したり、日中の紫外線対策をしっかりと行うことが重要です。
赤み
術後、切開部周辺に赤みがみられることがあります。これは皮膚が回復する過程で生じる正常な反応で、多くの場合、1〜2週間ほどで落ち着きます。
赤みが長引いたり悪化したりした場合には、炎症を抑える薬や適切な処置を受けるために医師に相談がおすすめです。
眉下切開のダウンタイム期間はどのくらい?
眉下切開のダウンタイム期間は個人差がありますが、目立つ腫れや内出血のピークは術後2〜3日目にみられます。この時期は痛みやむくみを伴うことが一般的で、症状は1週間程度で徐々に改善していきます。
傷跡の赤みや軽い腫れは術後2〜3週間続くことがあり、赤みが完全に落ち着くまでには約3ヶ月~6ヶ月かかるケースもあるでしょう。症状が落ち着くまでは、正しいアフターケアを行い、生活習慣を整えることで、ダウンタイムを短縮しつつ綺麗な仕上がりを目指せます。
眉下切開後のダウンタイム中の過ごし方
眉下切開のダウンタイム中は、正しいケアをすることで回復を早められます。ここでは、眉下切開後のダウンタイム中の過ごし方を紹介します。
日常生活でのポイントを押さえ、無理のない範囲で行動しましょう。
洗顔・メイク
洗顔の際は、縫合部や傷跡に刺激を与えないよう、洗顔料を泡立ててやさしく洗い流します。
メイクは翌日は眉以外は可納です。増田院長の眉下切開なら眉のパウダーブローであれば3日目以降から可能です。ただし、傷の直上のペンシル使用は2〜3ヶ月までの赤みが取れるまで避けてください。メイクは施術後の目元の状態によっても異なりますので、医師の許可を得た後に開始しましょう。
入浴・シャワー
シャワーは手術翌日から許可される場合が多いですが、患部を直接シャワーで当てないように細心の注意が必要です。傷跡がまだ完全に閉じていない段階で熱い湯をかけると、腫れや赤みが悪化する可能性があります。
入浴やサウナは血行を促し、腫れや内出血を悪化させる恐れがあるため、少なくとも1週間は控えると安心です。シャワーを浴びる際もぬるま湯で短時間に済ませ、洗髪時にはシャワーキャップを活用するなどの工夫をしましょう。
コンタクトレンズ
コンタクトレンズの使用は、3日ほど控えるようにしましょう。ゴロゴロしたり違和感がある場合には1週間ほど控えると良いでしょう。それまではメガネを使用し、患部に圧力をかけないよう配慮することが大切です。
レンズの装着時は、まぶたを強く引っ張らず、慎重に取り扱うよう心がけることで、刺激を避けられます。特に、ハードレンズを使用している場合は、術後の痛みや違和感を助長する可能性があるため、使用開始のタイミングについて事前に医師に確認してください。
眉下切開後のダウンタイム中の過ごし方に関する注意点
ダウンタイム中は特に、患部への刺激を避けることが重要です。以下の点に注意して日々を過ごしましょう。
- 患部はさわらないようにする
- 眉毛を大きく動かしたり力を入れたりしない
- うつ伏せを避け、仰向けで寝る
1つずつ解説します。
患部はさわらないようにする
手術後の患部をさわることは、感染や炎症のリスクを高めるため避ける必要があります。特に、傷跡がまだ閉じていない場合、手や指に付着した細菌が侵入し、腫れや赤みが悪化する可能性があるため注意が必要です。
また、無意識に患部をこすったり引っ張ったりすることで、傷の治癒が遅れることもあります。清潔なガーゼや医師から処方された消毒薬を使用し、必要なケアを行いましょう。万が一、患部が痒くなった場合も、直接触れずに医師に相談してください。
眉毛を大きく動かしたり力を入れたりしない
手術後は、眉毛やまぶたを大きく動かす行為を避けることが重要です。強い表情筋の動きは、縫合部分に負担をかけ、引きつれや傷跡の悪化を招く可能性があります。また、眉毛に力を入れると、術後の腫れや痛みが長引く原因にもなります。
特に、笑顔や驚いた表情を作る際は注意が必要です。適度な休息を取り、表情筋を極力安静に保つことが大切です。
当院では手術時にボトックスを組み合わせることで表情筋の癖を抑えるご提案もさせていただいています。
うつ伏せを避け、仰向けで寝る
術後の回復を促進するため、寝る姿勢にも注意が必要です。うつ伏せで寝ると、顔やまぶたに圧力がかかり、腫れや内出血が悪化する可能性があります。仰向けで寝ることで患部への圧力を最小限に抑え、傷の治癒をサポートできます。
枕を2〜3個重ねて頭を高くすると、血液やリンパ液の流れが改善し、腫れが引きやすくなるためおすすめです。横向きで寝る癖がある人も、術後1週間は仰向けを意識し、安心して休息できる環境を整えましょう。
眉下切開に関するよくある質問
眉下切開は、多くの方が疑問を持つ施術です。特に、手術中や術後の痛み、抜糸の感覚、傷跡がどの程度目立つのかなどがよく質問されます。
ここでは、眉下切開に関するよくある質問を紹介します。
手術中や手術後は痛みはありますか?
眉下切開では局部麻酔が用いられるため、手術中に強い痛みを感じることはほとんどありません。ただし、麻酔の注射時に多少のチクッとした感覚がある場合があります。
術後は、麻酔が切れた後に腫れや痛みを感じることがありますが、鎮痛剤を適切に使用すればコントロールは可能です。痛みの程度は個人差があるため、不安があれば医師に相談してください。
また当院では、術後最大72時間、痛みを抑えることができる局所麻酔薬「エクスパレル」をオプションで承っております。
エクスパレルを使用した場合、最も腫れと痛みが強いと言われている48時間以内のダウンタイムを軽減できるため、痛みをほとんど気にすることなく、より早い日常生活への復帰が可能となります。
痛みが心配な方や、お仕事のお休みを取りづらい方なども是非当院までご相談ください。
眉下切開の抜糸の痛みはどれくらいですか?
眉下切開の抜糸時の痛みは、多くの方が「軽いチクチク感がある程度」と感じています。糸を取り除く瞬間に少し刺激を感じる場合がありますが、長時間続く痛みではありません。
通常は術後7〜14日目に抜糸が行われます。不安がある場合は、事前に医師に確認しておくと良いでしょう。
眉下切開が向いていない人はいますか?
眉下切開は、一定の条件を満たした方に向いていますが、以下に該当する人には向いていません。
- 糖尿病や血液凝固障害などの持病がある人
- 感染症などの病気がある人
- 顔面麻痺や眼瞼下垂などの症状がある人
- 直近で目元の美容整形の治療を受けている人
- 妊娠中や授乳中の人
事前のカウンセリングで自身の体質や希望を医師に伝え、適切な施術方法を提案してもらうことが重要です。
眉下切開の傷跡は目立ちますか?
眉下切開の傷跡は、眉毛の下のラインに沿って切開されるため、術後の経過が順調であればほとんど目立たなくなります。個人差はありますが、術後1週間程度で抜糸が行われ、その後はメイクでカバーできる程度に目立たなくなることが多いです。
ただし、傷跡が目立ちやすい体質の方や、ケロイド体質の方は注意が必要です。紫外線対策や適切な保湿ケアを心がけ、術後の経過観察をしっかり行うことで、より自然な仕上がりを期待できます。
眉下切開後、すぐに日常生活に戻れますか?
眉下切開後、日常生活に戻ることは可能ですが、腫れや内出血が目立つことがあります。特に、術後2〜3日は腫れや痛みのピークがあるため、手術から4~5日程度はできるだけ仕事をお休みし安静に過ごすことがおすすめです。
仕事や外出を再開する場合は、サングラスや前髪で患部をカバーすると良いでしょう。また、術後1週間程度は激しい運動や飲酒、入浴など血行が良くなる行為は避ける必要があります。医師の指導に従いながら、無理のない範囲で日常生活を調整してください。
まとめ
この記事では、「眉下切開の痛みはいつまで続くのか」について解説しました。
眉下切開の痛みは、麻酔時や術後の腫れとともに感じることが多く、ピークは術後3日〜5日です。痛みを和らげるには、患部を冷やし、血行を促進する行動は避けることが大切です。
この記事を参考に、眉下切開後の痛みやダウンタイムを正しく理解し、安心して施術を受けましょう。