まぶたの皮がたるむ原因は加齢だけが原因ではありません。まぶたのたるみは、若い方にも起こる現象です。まぶたがたるんでしまうと、目元が重たく眠たい印象になってしまいます。この記事では、まぶたのたるみの原因を解説するとともに、解消できる美容整形施術についてご紹介します。
まぶたの皮がたるむ原因
まぶたの皮がたるむ原因は、大きく分けてふたつあります。それは、目元の筋肉のゆるみと目元の皮膚のたるみです。このふたつのたるみの原因と状態について解説します。
目元の筋肉のゆるみ
加齢とともにまぶたを上げる筋肉が弱くなり、古いゴムのように伸びてきます。これを腱膜性眼瞼下垂(けんまくせいがんけんかすい)と言います。ゆるんだ筋肉では、しっかり目を開けられず、視界が悪くなるのが特徴です。疲れが出る夕方になるほど状態が悪くなり、まぶたを上げようとして、額にしわが寄るだけでなく、頭痛や肩こりにもつながります。まぶたが被さった状態なので眠そうに見られがちです。この症状の改善のためには、上まぶたを短縮する「挙筋短縮法」やまぶたを切り取る「上眼瞼皮膚切除」などが適しています。
目元の皮膚のたるみ
加齢により皮膚にたるみが生じますが、こすったり刺激を長期間にわたって与え続けたりした場合も皮膚のたるみが生じます。これを上眼瞼皮膚弛緩(じょうがんけんひふしかん)と言い、若い人にもみられる症状です。皮膚のみのたるみの場合は、眉の下を切開し、余分な皮膚を切り取る「眉下切開」が適しています。
まぶたの皮がたるみやすくなる行為
まぶたの皮がたるむ原因の多くは加齢ですが、それ以外にもまぶたの皮がたるむ原因があります。代表的な原因は次の3つです。
● 二重糊
● マッサージ
● 皮膚炎やアレルギーで目元を強くこする
順番に見ていきましょう。
二重糊
一重や奥二重の方が、手軽に二重にできるのがアイプチやテープなどの二重糊です。二重糊は、専用の糊をまぶたにつけ、まぶた同士をくっつけたり、折り曲げたりして癖付けすることで二重を演出します。長期にわたって使い続けると、糊をつける皮膚の部分が伸びたり、炎症を起こしたりしがちです。さらに炎症を繰り返すことで、皮膚が分厚くなり、重たい印象になるといった悪循環に陥る可能性もあります。
マッサージ
セルフケアによるフェイスマッサージもまぶたの皮がたるむ原因となります。日常的に摩擦を加えることで、たるみだけでなく黒ずみや色素沈着などのトラブルの原因にもなります。特にまぶたの皮膚は薄く、刺激に弱いので、マッサージをおこなう場合は専用のクリームを使用し、皮膚に負担がかからないよう優しくおこないましょう。
皮膚炎やアレルギーで目元を強くこする
皮膚炎やアレルギーが原因で目や目の周辺に強いかゆみを感じる方は、目元をこする癖がある場合が多いようです。まぶたの皮膚は薄く、摩擦や刺激を繰り返し与えることで、皮膚が伸びてしまいます。習慣的に目元をこすってしまう方は、かゆみを抑えるための薬を処方してもらったり治療を行ったりなど、できるだけこすらないよう対策しましょう。
まぶたのたるみを切除する方法3つ
まぶたのたるみを改善させるための美容整形施術には次の3つの方法があります。
● 上眼瞼皮膚切除
● 眉毛上皮膚切除
● 眉毛下皮膚切除
この3つの違いは切除する場所です。順番に見ていきましょう。
上眼瞼皮膚切除
まぶたのたるみを二重ラインで切り取り、縫合する方法です。まぶたが重く、目が開けにくい方などに適しています。施術の結果、前額のしわ、頭痛、肩こりなどが改善されるなど副次的効果も期待できます。ただし二重切開と同様、目元の腫れが大きく、手術痕が馴染むまでに時間がかかる点を留意しましょう。
眉毛上皮膚切除
眉毛上皮膚切除は、眉毛の上のラインに沿って切開し、余分な皮膚を取り除く方法です。眉毛の位置が上がるため、「眉毛リフト」ともよばれています。切開式二重瞼の手術で、自然な仕上がりにするために、眉毛上皮膚切開を同時におこなうよう提案されるケースもあります。
眉毛下皮膚切除
眉毛下皮膚切除は、上眼瞼皮膚切除の欠点を最小限にするために近年人気の方法です。眉下切開ともよばれ、眉の下のラインに沿って切開し、余分な皮膚を取り除くのが特徴です。眉の下のラインに沿って切開するので傷が目立ちにくく、腫れにくいのでダウンタイムが短くすみます。奥二重の方であれば、二重幅が広くなったり、二重のラインがはっきりしたりします。一方で、一重の方が二重になることはありません。
まぶたのたるみ取り・眉下切開の施術概要
瞼のたるみをとる美容整形手術を3つ紹介しましたが、そのなかで一番メジャーなのが眉下切開です。腫れやダウンタイムが少なくすみ、傷跡も目立ちにくいからです。
眉下切開の概要について次の3つに分けて解説します。
● 所要時間
● ダウンタイム
● 抜糸の目安
順番に見ていきましょう。
所要時間
眉下切開は局所麻酔を使用し、60分~90分程度で完了します。麻酔を皮下に注射するときにチクッとした痛みがあります。麻酔が効いたあとは、手術中に痛みを感じることはありません。麻酔が切れてからは、痛みや腫れがある場合は、処方された痛み止めなどを使用します。
ダウンタイム
眉下切開のダウンタイムは約1週間程度です。手術当日から3日目は、内出血や腫れがあり、とくに3日後がダウンタイムのピークとなります。施術後4日以内の入浴は避け、シャワーで軽く流す程度にします。コンタクトや目元のメイク、洗顔量を使用した洗顔は、抜糸が行われるまでは避けましょう。1週間~2週間程度で腫れや内出血は落ち着きます。
抜糸の目安
抜糸の目安は約1週間前後です。医師の診断のもと、問題がなければ抜糸がおこなわれます。抜糸後は、目元のメイクや洗顔料を使っての洗顔なども可能です。スポーツも大丈夫とされていますが、軽いものにとどめておきましょう。
まとめ
まぶたの皮がたるむ原因は、加齢以外にも長期的な強い摩擦やアイプチなどのメイクなどにあります。若い方でもまぶたがたるむ可能性は十分にあり、一度たるんでしまった皮膚は元には戻りにくいので注意が必要です。
たるんでしまったまぶたをスッキリさせる美容整形手術の代表として3種類の方法をご紹介しました。ご自分に適した施術を見つけるためには、医師のカウンセリングをおすすめします。
イートップクリニックでは、眉下切開を得意とする美容整形外科です。東京赤坂というアクセスしやすい立地に加え「一人ひとりの未来を考え寄り添ったご提案」をさせていただいています。美しくなることで自信をつけたい方は、ぜひお問い合わせください。