眉下切開は、目元のたるみを解消し、若々しい印象を取り戻す美容施術です。一重のまま黒目を大きく見せたり、たるみによって狭くなった二重幅を広げたりする効果が期待され、すっきりとした自然な目元を求める方から人気があります。
しかし、眉下切開は「やめた方がいい」といわれることがあります。なぜやめた方が良いと言われるのでしょうか。この記事では、眉下切開はやめた方がいいといわれる理由やメリット、ダウンタイムについて解説します。
眉下切開を受けようか悩んでいる方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
眉下切開とは?
眉下切開は、目元や目尻側のたるみを改善する美容整形の1つです。眉毛の下側を切開して余分な皮膚を取り除き、若々しい印象を作り出すことが可能です。まぶたの脂肪によって目元が重たく見えたり、加齢によって二重幅が狭くなったりしている方から特に人気があります。
施術によって目が開きやすくなるため、見た目の変化に加え頭痛や肩こり改善効果も期待されています。一方、リスクやデメリットもあるため、施術を受ける前にしっかり情報を把握しておくことが大切です。
眉下切開はやめた方がいいといわれる理由
眉下切開は、多くの人に選ばれている美容整形手術ですが「やめた方がいい」といわれることがあります。ここからは、やめた方がいいといわれる理由を7つ紹介していきます。
傷跡が消えない可能性がある
眉下切開では、眉毛の下に沿って切開するため、体質によっては傷跡が目立つことがあります。縫合部分が目立たなくなるまでには時間がかかり、人によってはケロイドが残る場合もあります。
傷跡が残りやすい体質の方は、カウンセリングで医師に相談しておくことが大切です。
ドライアイになる可能性がある
眉下切開では、まぶたのたるみを取り除くことで目が開きやすくなるためドライアイの症状が出る可能性があります。たるみが解消され、もともと皮膚に覆われていた目の縦幅が広くなることで、涙が蒸発しやすくなることが主な原因です。
軽度の場合は目薬や保湿ケアで対応できる方もいますが、症状が悪化すると目の乾燥感が強まり、日常生活に支障をきたすことがあります。事前に医師とリスクについて十分に話し合い、自分の体質や目の状態を確認しておくことが重要です。
左右対称とならない可能性がある
眉下切開では、施術後に左右の形が異なって見えるケースがあります。原因として、執刀医の技術や骨格の非対称性が挙げられます。
わずかな違いでも顔全体の印象に影響を与えるため、経験豊富な医師を選ぶことが大切です。
執刀医によってスキルが異なる
眉下切開の仕上がりは、執刀する医師の経験や技術に大きく左右されます。医師ごとに得意とする術式やスキルに違いがあるため、施術を依頼する医師を慎重に選ぶことが重要です。
症例数や施術経験が豊富な医師を選ぶことで、満足のいく仕上がりになる可能性が高まります。
期待した仕上がりにならない可能性がある
希望する目元のデザインがあっても、骨格や皮膚の状態によっては実現が難しいことがあります。カウンセリングの際に現実的な仕上がりを理解し、理想とのギャップを少なくすることがポイントです。
眉毛の形が変わる可能性がある
眉下切開では、眉毛の下部分にメスを入れるため、術後に「眉毛の形が変わる」「眉毛の位置が下がる」といった問題が生じることがあります。
デザイン次第で自然な仕上がりを目指すことは可能ですが、術後の変化のリスクがあることを前もって把握しておくことが重要です。
別の術式が合っている可能性がある
眉下切開は、すべての人に最適な方法ではありません。他の術式で同じ効果が得られる可能性や、より少ない負担で理想の仕上がりを実現できる可能性があります。
まぶたのたるみが軽度の場合は、埋没法や皮膚の引き締め治療が適している方もいます。複数の施術法を比較し、自分に最適な方法を選ぶことが大切です。
眉下切開のメリット
眉下切開は、目元の印象を大きく変える効果が期待できる施術です。デメリットもある一方、さまざまなメリットがあります。
ここでは、眉下切開を受けることで得られるメリットを7つ紹介します。
目を開きやすくなる
眉下切開は、まぶたの余分な皮膚や脂肪を取り除くため、目を開けるときの負担が軽減されます。普段、まぶたが重く感じたり、目を開けるのが疲れたりする方にとって、目元が軽くなったように感じられるでしょう。
また、目の周りの筋肉が緊張するのを防げるため、目元だけでなく、顔全体の表情が柔らかくなることも期待できます。
二重の幅が広がる
加齢やまぶたのたるみの影響で狭くなっていた二重幅が、眉下切開によって自然に広がります。これにより目元が大きく見えるようになり、若々しい印象を取り戻せます。
二重幅が広がることで、アイメイクもしやすくなり、目元の印象をさらに強調できるようになります。目のたるみが気になる方だけでなく、目元をはっきりさせたいと考えている方にも適した施術です。
額しわが軽減される
まぶたのたるみによって視界が見えにくくなると、自然と眉を上げて視界を確保しようとする動作が増えます。眉を上げる動作は、額の筋肉を頻繁に使うためしわが深く刻まれる原因になります。
眉下切開でまぶたのたるみを取り除くと、眉を上げる必要がなくなることから、額にできていたしわが目立ちにくくなるでしょう。額のしわが気になる方や眉を上げる癖がある方にとって、眉下切開はしわの改善に役立ちます。ただし、術後も眉を上げる癖が残っている方には、ボトックスの併用をおすすめしています。
目と眉毛の距離を縮められる
眉下切開は、眉毛の下部分を切開することで、目と眉毛の間の距離を短くすることが可能です。加齢やたるみの影響で広がってしまった距離を自然なバランスに戻すことが可能です。
目元をすっきり見せたい方や目と眉のバランスが気になる方に眉下切開はおすすめです。
眼精疲労や頭痛が緩和される
まぶたのたるみによって目元に負担がかかると、眼精疲労や頭痛を引き起こすことがあります。眉下切開でたるみを取り除くことで、目の疲れや頭痛、肩こりが緩和される可能性があります。
見た目が改善するだけでなく、日常生活の快適さが向上する点も大きな魅力です。
ダウンタイムが比較的短い
眉下切開は、術後のダウンタイムが短めなのが特徴です。施術翌日〜翌々日が内出血・腫れ・痛みのピークで、5日から1週間後には落ち着き、通常の生活に戻れる方が多くいます。抜糸までは軟膏を塗布いただき、1週間後(抜糸以降)はUVケア・保湿を半年間しっかりとケアをすることで、さらにスムーズな傷跡の回復が期待できます。
傷跡が目立ちにくい
眉下切開は、眉毛の下に沿って切開するため、傷跡が目立ちにくいのが特徴です。術後しばらくは赤みや腫れが出ることがありますが、傷跡は3〜6ヶ月で目立たなくなります。
また、傷跡をメイクで隠すことも可能なため、バレにくいのもメリットです。
増田えりか院長の眉下切開なら手術後3日目以降から眉のパウダーブローメイクは可能です。
術後のケア次第で、さらに目立ちにくくすることも可能といわれています。
眉下切開はこんな人におすすめ
眉下切開は、目元のたるみや疲れた印象が気になる方にとって効果的な施術です。なかでも、以下の条件に当てはまる方は、効果を実感しやすいです。
- まぶたのたるみによって二重幅が狭くなったと感じている方
- 眉毛と目の距離が広がり、目元が間延びして見える方
- アイプチやテープで目元を整える手間を軽減したい方
- 加齢により目元が重たく見えるようになったと感じている方
- 額や眉を頻繁に動かして表情が硬く見える方
上記に当てはまる方は、施術によって若々しい印象を取り戻すことが期待できます。
こんな人は眉下切開はやめた方が良い人
眉下切開は目元の印象を大きく変える魅力的な施術ですが、すべての方に向いているわけではありません。以下の特徴にあてはまる方は、慎重に検討する必要があります。
- 傷跡が目立ちやすい体質やケロイド体質の方
- 重度の眼瞼下垂があり、他の治療が必要な方
- 眉毛の形やデザインに強いこだわりがある方
- 術後のダウンタイムや見た目の変化に不安を感じる方
- カウンセリングでリスク説明を受け、不安が拭えない方
施術を検討する際は、自分に本当に適している術式かどうかを見極めることが重要です。他の選択肢も含めて比較することで、納得のいく決断ができるでしょう。また、実績が豊富な医師を選ぶことで、術後の不安を軽減できます。
眉下切開で後悔しないためには?
眉下切開で満足のいく結果を得るためには、事前に準備しておくことがとても大切です。クリニック選びや術後のケアを含めて、しっかりと計画を立てることがポイントです。
ここからは、眉下切開で後悔しないためのポイントを3つ紹介します。
クリニック選びを重視する
眉下切開は、信頼できるクリニックを選ぶことが最も重要です。眉下切開は顔の印象を大きく左右する部位の施術であるうえ、医師の技術や経験により仕上がりが異なります。
クリニックを選ぶ際は、以下のポイントを押さえておくと良いでしょう。
- 施術実績が豊富な医師である
- 公式サイトや口コミをチェックする
- 症例写真や施術に関する詳細な情報が公開されている
- カウンセリングに足を箱ぶ
医師とのカウンセリングでは、具体的な希望や不安をしっかり伝えましょう。「目元を〇〇のように変えたい」「傷跡が気になる」など、細かな希望を共有することで、医師も仕上がりをイメージしやすくなります。
クリニック選びは、施術の満足度に影響するため、時間をかけてリサーチをし、自分に合ったクリニックを見つけることが重要です。
同時に二重手術をしない
眉下切開と二重手術を同時に行うと、術後に目元のバランスが不自然になるかもしれません。さらに、それぞれの術式が異なるため、期待通りの仕上がりにならない可能性があります。
二重手術は眉下切開後に状態を見ながら検討するのが一般的です。眉下切開と二重手術の施術を段階的に行うことで、より自然な目元を目指します。
眉下切開と二重手術を検討中の方は、医師とよく相談して計画を立てることが大切です。
ダウンタイムの過ごし方に注意する
眉下切開後のダウンタイム期間中は、適切なケアが仕上がりに大きく影響します。傷跡を綺麗に治すために患部を保湿し、紫外線対策の徹底と無理に傷跡をこすらないよう注意しましょう。
メイクや激しい運動は医師の指示に従い、再開のタイミングを見極めることが重要です。また、清潔を保つことも傷跡をきれいに治すために欠かせません。無理をせず安静に過ごすことで、回復が早まり、より良い結果となる可能性が高まります。
眉下切開のダウンタイム
眉下切開のダウンタイムは、一般的に1〜2週間程度です。術後の腫れや赤みが落ち着くまでの期間は、日常生活での注意が必要です。以下のポイントを押さえてダウンタイムを過ごしましょう。
- 術後数日は安静に過ごし、患部を冷やして腫れを抑える
- 強い表情や激しい運動は避ける
- 傷跡に負担をかけない
- 傷跡が治癒するまで清潔な状態を保つ
術後1週間を目安に抜糸が行われ、抜糸後から通常通りの生活が送れるケースが多く見受けられます。ただし、傷の直上の眉ペンシルの使用は赤みが取れるまで2〜3ヶ月は避けてください。時間の経過とともに症状は徐々に落ち着いていきますが、医師の指示に従って適切にケアすることが、満足のいく仕上がりを実現するポイントです。
眉下切開に関するよくある質問
眉下切開を検討する際には、多くの方が共通して疑問を抱くことがあります。ここでは、特に気になる質問について回答します。
眉下切開は老後の見た目に影響はありますか?
眉下切開は加齢による目元のたるみを改善する施術ですが、老後の見た目に直接的な悪影響を与えることは少ないです。
ただし、施術後に数年経過してから眉下切開をした部分が「元に戻った」と感じる方もいます。施術後のたるみは、加齢により額のたるみが大きくなってきたことが原因です。
当院では、眉下切開の術後に額が下がってくる可能性がある方に対して、リスクを伝えるとともに前額リフトへの切り替えなど、最適な施術を提案しています。
イートップクリニックの前額リフトは、皮膚切除だけでなく眉毛を下げる筋肉(皺眉筋、眉毛下制筋、鼻根筋)を切除します。また、腫れが早く引くようにドレーン(血抜きの管)を挿入します。
眉下切開と一緒に前額リフトも考えているという方は、ご相談ください。
眉下切開と埋没法のダウンタイムが短いのはどっちですか?
一般的に、眉下切開と埋没法では、埋没法のほうがダウンタイムは短いとされています。埋没法の場合は数日で腫れが治まることが多いですが、眉下切開はメスを使い切開するため、1〜2週間程度かかるといわれています。
眉下切開と埋没法は術式が異なるため、目的や希望する仕上がりによってどちらが適しているかが異なります。
眉下切開と埋没の施術の順番はありますか?
施術の順番は、個々の希望や状態に応じて変わりますが、眉下切開を先に行い、時間を置いてから埋没法で二重を形成するのが望ましいです。
ただし、まぶたのたるみ具合や希望する二重の仕上がりによって、順番が変わる可能性もあるため、医師と相談して最適な順番を決めるのがおすすめです。
まとめ
眉下切開は、目元のたるみや二重幅の変化を改善する施術です。やめた方がいいと言われていますが、傷跡が目立ちにくいだけでなく、目と眉の距離を縮められる・額のしわを軽減できる・術後のダウンタイムが比較的短めなど、さまざまなメリットがあります。
ただし、ドライアイや左右差がみられるリスクがあり、仕上がりは、執刀する医師の経験や技術に大きく左右される可能性があるなど、やめた方がいいと言われる理由もあります。眉下切開で失敗しないためには、信頼できるクリニックや経験豊富な医師を選ぶことが重要です。