眉下切開は、目元のたるみを改善できる効果的な施術ですが、傷跡が目立つ・左右非対称になるなどの失敗例が散見されています。失敗を防ぐためには、医師やクリニック選びがとても重要です。
この記事では、眉下切開の失敗例や、失敗を防ぐためのポイントを詳しく解説します。眉下切開で理想の目元を実現したいという方は、ぜひこの記事の内容を参考にしてみてください。
眉下切開の失敗例
眉下切開は、目元のたるみを改善できる美容施術ですが、残念な結果を招くケースもあります。はじめに、代表的な失敗例を紹介します。
傷跡が消えない
眉下切開後、傷跡が目立ち続けるケースは珍しくありません。眉下の皮膚は薄いため、縫合が雑だったり、アフターケアが不十分だったりすると傷が治りにくくなることがあります。さらに、体質によってはケロイドになりやすい人もいます。
傷跡は医師の技量によっても左右されるため、医師選びの段階で症例写真や口コミを参考にして、経験豊富な医師を見つけることが重要です。また、カウンセリングや施術前に、術後の経過や必要なケアについて細かく確認することが大切です。
万が一、術後に赤みや違和感が長引く場合は、クリニックに相談しましょう。
眉毛が細くなった
眉下切開によって、眉毛が細くなるケースも見受けられます。眉毛の失敗は、必要以上に皮膚が切り取られた場合に起こります。また、切開の際に毛根が傷ついた場合は、眉毛が薄くなるため注意が必要です、
眉毛が細くなったり、薄くなったりすると傷跡が目立つだけでなく、顔全体のバランスが崩れやすくなります。眉毛の失敗を避けるためには、事前のカウンセリングで眉毛のデザインや形をしっかり相談することが重要です。施術後の仕上がりをシミュレーションしてもらうと良いでしょう。
左右非対称の仕上がりになった
左右の眉の高さや形が左右非対称になるケースも眉下切開の失敗例です。左右非対称は、医師の技術不足や事前のシミュレーションが不十分な場合に起こります。施術後に左右差が気になる場合は、修正のための追加手術が必要で、費用がさらにかかります。
眉の形や高さに少しでも違いが出ると、顔全体の印象がアンバランスになるため、施術を受ける前にリスクを回避することが重要です。クリニック選びの段階で実際の症例写真を確認し、経験豊富な医師を見つけたり、カウンセリングで理想のデザインを具体的に伝えたりすることが重要です。
目と眉毛の距離が近くなりすぎた
切除する皮膚が多すぎた場合、目と眉毛の距離が極端に近くなることがあります。目と眉毛の距離が近すぎると、不自然な印象を与えてしまい、想像していた仕上がりと異なる原因となります。さらに、目元が疲れて見えたり、年齢を感じさせる仕上がりになったりするため、事前のシミュレーションがとても重要です。
眉下切開で失敗しないためには、施術前に医師とデザインについてしっかりと話し合いましょう。切開シミュレーションを行ってもらえるクリニックを選ぶと、イメージを具体的に共有できます。
つり目になった
眉下切開で皮膚を切りすぎたり、縫合時に引っ張りすぎたりすると、目元がつり上がったような仕上がりになる可能性があります。眉下切開は、基本的にたるみが強いまぶたの中心から外側にかけて皮膚を切除するため、二重の中心から目尻にかけて幅が広がります。そのため、つり目になったと感じる方が多いです。
症例件数が多い医師に施術を任せることで、つり目になるリスクを軽減できるでしょう。カウンセリング時に、理想のイメージを伝え、医師が提案するデザインが自分の希望に合っているかも確認することが重要です。
変化を感じられなかった
施術を受けたものの「期待していたほど変化を感じられなかった」というケースもあります。変化を感じられない場合、切除する皮膚が少なすぎたり、眉下切開ではまぶたのたるみの原因に十分なアプローチがされていなかったりする可能性があります。
変化を実感するためには、カウンセリングの段階で「どの部分をどのように変えたいか」を医師にしっかり伝えることが重要です。
ただし、眉下切開を希望する方のなかには、目頭側の二重幅を広げたい、一重を二重にしたいなど、他の施術が適している方もいます。そのため、前もって希望する仕上がりのイメージを医師と共有し、眉下切開が最適かどうか確認するのがおすすめです。
ひきつれが残った
眉下切開は、術後に皮膚のひきつれ感が残ることがあります。ひきつれの原因として、縫合の際に強く引っ張りすぎたり、皮膚がうまく馴染んでいなかったりすることが挙げられます。
ひきつれが残ると不快感が続く可能性が高いため、クリニック選びの段階で、口コミを参考にするのがおすすめです。ひきつれが気になる場合は、早めに施術を受けたクリニックに相談しましょう。適切なケアを受けられれば、時間とともに軽減していく可能性があります。
目を閉じにくくなった
眉下切開で皮膚を切りすぎると、目が閉じにくくなることがあります。目を閉じにくい場合、目が乾燥しやすいうえ、目の炎症が生じたり、日常生活に支障をきたしたりする可能性があります。
眉下切開は顔全体の印象だけではなく、日常生活にも支障をきたす可能性があるため、計画性や医師の技術力が非常に重要です。
施術を受ける際は、しっかりとカウンセリングを受け、自分の希望だけではなく、不安に感じることも共有しておくことが大切です。事前にシミュレーション画像や症例写真で確認すると、リスクを低くすることができるでしょう。
目の閉じにくさが心配な方は、術後にアフターケアをしてくれるクリニックや、修正の対応が可能なクリニックを選ぶことで、トラブルが起きた場合でも改善できる可能性があります。
仕上がりのイメージと違った
眉下切開後に「理想と違う仕上がりになった」と感じるケースは少なくありません。目と眉が近くなることで、不自然に見えてしまったりすることがあります。
仕上がりのイメージは、施術前にデザインや切除範囲について、医師とのすり合わせができていない場合に起こりやすい傾向にあります。理想の仕上がりにするためには、カウンセリング時に自分が希望する仕上がりを具体的に伝えることが重要です。「自然な目元にしたい」「柔らかい印象を残したい」など、希望を伝えるようにしましょう。
施術を希望するクリニックの症例写真やシミュレーション画像を確認して、仕上がりのイメージを共有しておくと良いでしょう。
ドライアイになった
眉下切開後に、ドライアイになったり、悪化したりする場合があります。ドライアイは切除する皮膚が多いケースや、皮膚に覆われていた目元部分が広くなることで起こります。
目が乾燥するとかゆみや異物感を感じる可能性が高く、日常生活にも影響が出ることがあります。施術を受ける際には、切除範囲が適切かどうかを医師と確認することが大切です。
施術前からドライアイの症状がある方は、事前に医師に伝えたうえで施術プランを立ててもらうと良いでしょう。術後は目薬や加湿などのケアを積極的にすることで、症状を軽減できます。万が一、症状が強い場合には、医師に相談することが重要です。
眉下切開で失敗が起こる理由
眉下切開で失敗が起こる背景には、デザインのミスや医師の技量が関係しています。事前に把握しておき、対策をすることで、リスクを減らし理想的な仕上がりを目指せます。
ここからは、眉下切開で失敗が起こる理由を解説するので、参考にしてください。
デザインのミス
眉下切開は、目元の印象を大きく左右する繊細な施術です。そのため、施術前のデザインが非常に重要になります。デザインが不十分なケースや、希望するイメージが正確に反映されていない場合に、不自然になることがあります。
先述した目と眉毛の距離が極端に近くなる可能性や、左右のバランスが崩れる可能性があるため注意が必要です。
デザインのミスを防ぐためには、実績や経験が豊富な医師を選び、カウンセリングの際に具体的な仕上がりのイメージを伝えることが重要です。クリニック選びと施術前の医師とのコミュニケーションが、失敗を防ぐ鍵となります。
医師の技量
眉下切開は、切開を伴う繊細な技術が求められる施術です。医師の縫合技量が不足している場合、さまざまな問題が起こる可能性があります。縫合が雑で傷跡が段差になってしまい傷が目立つ仕上がりになったり、必要以上に皮膚を切り取ってしまったりするリスクがあるため注意が必要です。また、左右のバランスが不揃いになり、自然な仕上がりとならない可能性もあります。
眉下切開の施術を受ける際は、信頼できる医師を選ぶことが何よりも大切です。医師を選ぶ際は、過去の症例写真を確認し、実際に施術を受けた人の口コミを参考にするのがおすすめです。
カウンセリング時には、施術の流れやアフターケアについて丁寧に説明してくれるかどうかをチェックしましょう。医師が患者の希望や不安にしっかり向き合い、最適な施術やデザインなどを提案してくれるクリニックや医師は信頼できます。クリニック選びは慎重に行い、自分の理想に合った仕上がりを目指すことが重要です。
失敗例かも?眉下切開の術後に見られる症状
眉下切開の術後に見られる症状のなかには、正常な回復過程でみられる症状だけではなく、失敗例に該当する症状もあります。
ここからは、眉下切開の術後に見られる症状について詳しく解説します。万が一、以下に挙げる症状が長期間続く場合は、医師に相談しましょう。
腫れ・ボコボコ・内出血
術後の腫れや内出血は、眉下切開のダウンタイム時にみられる一般的な症状です。術後の腫れや内出血を最小限に抑えるためには、術後にアイシングをして安静にすることが大切です。また、クリニックのアフターケアの指示をしっかり守ることが、早い回復につながります。
ただし、数週間以上症状が続く場合や、ボコボコとした盛り上がりが残るときは、失敗している可能性があるため注意しましょう。切開部位のボコボコは、縫合が雑だった場合や皮膚の重なりが強い場合に生じることが多いです。
眼瞼下垂が改善されない
眼瞼下垂(まぶたを持ち上げる筋肉が弱く、目が開けにくい状態)の方は、眉下切開では改善できません。眉下切開では、皮膚のたるみよって黒目が隠れている偽眼瞼下垂と診断された場合に適応になるケースもありますが、その場合でも切除する範囲が不十分だと、まぶたたるみが改善しないことがあるため注意しましょう。
施術前のカウンセリングで、眼瞼下垂の状態をしっかりと診断してもらうことが大切です。必要に応じて、眉下切開と眼瞼下垂の手術を組み合わせることで、より良い結果が期待できます。
たるみ(数年経過後)
眉下切開の術後に目元がすっきりしても、数年後に再びたるみが気になることがあります。施術後のたるみは、年齢とともに皮膚が少しずつ伸びたり、ハリが失われたりすることが原因であるため、失敗というわけではありません。
目元の変化は年齢とともに少しずつ現れるため、日ごろのケアが重要ですが、手術後の持続は大体約10年と認識していただき、十数年後にたるみが気になる場合は、たるみの改善が期待できる施術を検討するのも良いでしょう。
眉下切開で失敗しないためにできること
眉下切開(眉下リフト)+ぱちキワ®右目(上瞼たるみ取り)
リスク・副作用:だるさ・熱感・頭痛・蕁麻疹・痒み・むくみ・発熱・咳・冷や汗・胸痛、顔の雰囲気の変化、施術箇所の知覚の麻痺・鈍さ、しびれ、傷痕のもり上がり・凹み ・色素沈着、タルミが残る、仕上がりに左右差などを生じることがあります。
料金(自由診療)¥588,000+別途麻酔¥55,000(税込)
眉下切開で失敗しないためには、医師やクリニックの選び方、事前のシミュレーションなどがとても大切です。
最後に、失敗を防ぐためのポイントを4つ紹介します。
経験が豊富な医師を選ぶ
眉下切開の仕上がりは、医師の技術や経験が大きく影響します。経験の少ない医師による施術は、左右非対称になったり、傷跡がボコボコになったりするリスクが高まります。失敗を防ぐために、以下のポイントを押さえて、医師を選びましょう。
- 医師の実績や経験年数
- 過去の症例写真
- 実際に施術を受けた人の口コミ
なかでも、症例写真と口コミは、医師の技量を見極めるうえで役立ちます。経験豊富で自分に合う医師を選ぶことで、理想の仕上がりに近づけるでしょう。
シミュレーションをする
眉下切開は、施術前に仕上がりをイメージしておくことがとても大切です。具体的なイメージを共有するために、シミュレーションを行うクリニックを選ぶことをおすすめします。シミュレーションでは、以下の点を確認すると良いでしょう。
- 施術後の目元の変化
- 切除する皮膚の範囲
- 目と眉毛の距離
イメージの共有が不十分だと、仕上がりがイメージと違ったり、後悔したりする可能性があるため、事前にシミュレーションをすることが重要です。
信頼できるクリニックで施術を受ける
クリニック選びも、失敗を防ぐうえで重要なポイントです。価格を重視するのではなく、実績やアフターケア体制などを確認することが大切です。
カウンセリングが丁寧で、術後のケアについて詳細に説明してくれるクリニックを選ぶことで、トラブルに遭うリスクを軽減できます。
最適な治療法か確認する
眉下切開は効果的な施術ですが、すべての人に適しているわけではありません。目頭側のまぶたのたるみには、増田院長オリジナルの術式ぱちキワや目の開き機能に問題がある場合には眼瞼下垂術、の施術が適しています。一方で、眉下切開ではなく、切らない埋没法施術やまぶたの凹みにはヒアルロン酸注入など、他の方法が適している場合もあります。
施術を検討する際には、自分の状態や悩みに最も合う治療法かどうかを見極めることが重要です。
まとめ
眉下切開は傷跡が目立つ・左右非対称になる・思ったような変化を感じられないなどの失敗例も報告されています。失敗を防ぐためには、経験豊富な医師や信頼できるクリニックを選ぶだけでなく、シミュレーションをし、自分の目元の状態や悩みに合った施術かどうかを見極める必要があります。
眉下切開は、経験豊富な医師を選び、カウンセリングで理想の仕上がりを具体的に伝えることが重要です。さらに、シミュレーションをすることで、施術後のイメージを医師と共有できます。クリニックや医師を探す際は、焦らずに複数のクリニックを比較するのがおすすめです。