眠い目は眼瞼下垂が原因?睡眠障害は治療によって改善できる

2022.09.05

眼瞼下垂が及ぼす症状の一つは睡眠障害です。

日中眠いと感じていながら、夜に布団へ入ってもなかなか寝付けなかったり、眠りが浅く疲れが取れなかったり、日常生活を阻害するおそれがあります。

また日中の眠い目だけでなく、他の障害も併発することも多いため、違和感があれば速やかに受診することが望ましいです。

軽度であればセルフケアも有効ですが、重度化している場合は手術でしか改善しません。

眼瞼下垂は誰にでも起こる可能性のある病気


眼瞼下垂の症状は、眼瞼挙筋というまぶたを上げる筋肉が衰えることが原因です。

他の部位の筋肉と同様に、眼瞼挙筋も加齢とともに弱まってきます。

そしてまぶたを開くには内部にある瞼板と挙筋腱膜が付着していることが必要ですが、延びすぎたり緩すぎたりすると、まぶたを上に開くことが難しくなります。

眼瞼下垂の症状が出ると、心身に対して悪影響が及ぼすことがあり、気づかずに放置してしまうと様々な障害を引き起こすため注意が必要です。

常にまぶたが垂れている状態になるため、見た目の印象も悪くなり周囲以上に本人が気にしてしまうことでコミュニケーションの阻害原因になることもあります。

日中眠いと感じる場合は眼瞼下垂が原因の可能性あり

眼瞼下垂と併発する症状は頭痛や肩こりなど様々で、睡眠障害もその一つです。

予兆は夜中にすぐ目が覚めてしまったり、寝つきが悪かったり、満足のいく睡眠がとれずだるさが抜けないことです。

悪化すると日中でも睡魔に襲われ、日々の生活に悪影響を及ぼします。

眼瞼下垂が自律神経失調症になるケース

眼瞼下垂は徐々に症状が悪化することが特徴です。

まぶたと筋肉を繋いでいるミューラー筋は交感神経によって円滑に動いています。

眼瞼下垂になるとミューラー筋に負荷がかかり、交感神経の動きも妨げられ、結果として自律神経に乱れが生じます。

自律神経失調症になると不安障害やうつ病なども併発するおそれがあるため、速やかに対処をする必要があるでしょう。

目に刺激や負担を与えないことが大切

眼瞼下垂には先天性と後天性のものがあります。

後天性の症状では、目に強い刺激や負担を与えると、挙筋腱膜にダメージが残り眼瞼下垂が悪化します。

コンタクトレンズの長期使用や、アイプチなど目元周辺を過剰にメイクすることも避けたほうが賢明です。

スマホやパソコンを長時間使用し目を酷使する機会の多い人は、目に休息を与える時間を意識する必要があります

治療するには手術が必要

症状が重度になってくると、自力で治すことはほぼ不可能です。

手術の方法は大きく分けて以下の3種類があります。

  • 眼瞼挙筋腱膜前転術
  • 前頭筋吊り上げ術
  • 眼瞼挙筋短縮術

違和感を感じたら速やかに診断を受けましょう。

症状を診ることで眼瞼下垂なのか、手術が必要なのか判断がつき、日常生活を送る上での具体的なアドバイスもできます。

眼瞼下垂の手術で眠い目が改善する理由

手術によって眠気が改善する理由は、ミューラー筋への負担が取り除かれるからです。

まぶたと筋肉を繋ぐ役目のミューラー筋は、交感神経と密接に関与しています。

ミューラー筋への負担が継続していると交感神経が緊張し、目や周辺の筋肉は休むことができません。

症状が悪化してくると毎日の眠りも浅く、徐々に疲労感が蓄積します。

眼瞼下垂の手術によって交感神経が正常に働き出し、慢性的な睡眠不足や、昼夜問わずの眠気が改善するのです。

目の開閉がし難く、良い睡眠が取れないからと行っても眼瞼下垂であると断定はできませんが、クリニックや眼科で診断を受けることで原因がわかります。

眼瞼下垂による眠い目をセルフでケアする方法

眼瞼下垂をセルフケアする場合は、症状が軽度の場合のみ有効な手段です。

「まぶたの筋肉を鍛える」「テープで固定する」この2つの方法があります。

まぶたの筋肉を鍛える

眼瞼挙筋を鍛えることで、目を開ける力が強まります。

通常は加齢によって筋肉は徐々に衰えるため、意識的にトレーニングをすることが大切です。

眉毛と額は動かさず、まぶたを開いて数秒間キープすることを何度か繰り返すだけで筋力アップが見込めます。

ただし症状が重度の場合は改善しないため注意しましょう。

まぶた用テープを使う

まぶた用のテープを使い、目が閉じないよう物理的に固定する方法で、二重のりでも代用できます。

注意したい点は接着の強さでまぶたにダメージを与えるおそれがあることです。

まぶたに過度な刺激を与えないよう注意して使用していれば大きな問題はありません。

眼瞼下垂に悩まされている状況下でまぶた用テープや二重のりを利用している人は多く、意識せずともまぶたを持ち上げたまま固定してくれるので、日常生活を送る上で役立ちます。

眠い目の原因を眼瞼下垂かどうかセルフで判断する方法

慢性的な睡眠不足の原因が眼瞼下垂かどうか判断する方法は「目の開き」「筋力」「症状」をよく確認することが重要です。

全ての項目を総合的にみて、結果に不安が残る場合は眼科やクリニックで診断を受けましょう。

目の開きを確認する

スマホや鏡を使い、自分の目がどの程度開いているか確認します。

自然に目を開いた状態で、まぶたが垂れ下がっていたり、眉毛とまぶたの位置や開きに左右差がある場合は、眼瞼下垂の疑いがあります。

筋力を確認する

眉毛と額を動かさず、自然にまぶたを上げられるかテストする方法です。

力を入れることなく、自然にまぶたが開くようなら問題ありません

どうしても眉毛や額が動いてしまったり、多くの力が必要だったりする場合は、眼瞼下垂の疑いがあります。

症状で確認する

まぶたや目の自覚症状をチェックし、問題がないか確認します。

目が開きにくいと感じたり、まぶたを上げるのに力を込める必要があったり、違和感のある症状がないかチェックしましょう。

眼瞼下垂の手術はリスクが少ないクリニックを選ぶ

眼瞼下垂は難しい手術です。

目の開きを良くするだけでなく、デザイン性も重視されるからです。

もし手術に失敗したら目の開閉に難が出たり、傷跡が残ったり、不自然な見た目になってしまいます。

手術を検討する際は、眼瞼下垂の手術経験が豊富で、技術の高い医師が在籍するクリニックを選びましょう。

また症状を改善するための手術方法は多岐に渡ります。

手術内容については、カウンセリングの際に相談してみても良いでしょう。

まとめ

眼瞼下垂は軽度であればセルフケアも有効な手段ですが、重度の場合は手術が必要です。

誰にでも起こる可能性のある病気ですが、手術によって改善するため心配いりません。

眼瞼下垂の症状はセルフチェックで自分でも判別可能です。

違和感がある場合は速やかに診断を受けましょう。

手術に成功するかどうかは、医師の腕にかかっているため、クリニック選びは慎重に行う必要があります

イートップクリニックでは、目に関する様々な悩みについて様々な施術を行なっています。

もし眼瞼下垂についてお悩みであればご相談ください。

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