左右で目の大きさが違うと、顔全体のバランスに違和感を覚えることもあります。
そんな目の左右差ですが、「メイクで隠しきれない」「整形しないと直らないのかな」と思う方は多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、左右で目の大きさが違う理由を解説します。
また、自力で整える方法やおすすめの美容施術も併せて紹介します。
この記事を読めば、自分に合った改善方法を理解できるので、左右差に悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
左右で目の大きさが違うのは雌雄眼
左右で目の大きさが違う現象は、「雌雄眼(しゆうがん)」と呼ばれます。
この状態は、生まれつき骨格や筋肉のバランスに差がある場合や成長過程、生活習慣の影響によって自然に現れることが多いです。
顔のパーツは完全な左右対称ではないため、誰にでも多少の差は存在しますが、目の大きさの違いが目立つと、顔全体の印象に違和感を覚える原因になります。
さらに、加齢やむくみ、筋肉の衰えなどによって、後天的に左右差が強まることもあります。
雌雄眼を改善するには、まず原因を正しく把握し、それに応じた適切なケアや治療をすることが重要です。
場合によっては、美容医療の力を借りる選択肢も視野に入れるとよいでしょう。
当院では、丁寧なカウンセリングと個性を活かすオーダーメイド治療が特徴です。
経験豊富な医師が、患者様一人ひとりの理想の美しさを追求し、自然で洗練された仕上がりを実現します。
左右で目の大きさが違う原因
左右で目の大きさが異なる背景には、さまざまな要因が考えられます。
代表的な原因は、以下のとおりです。
- 二重の幅が違っている
- 遺伝
- 目を擦るクセがある
- まぶたがたるんでいる
- まぶたむくみや腫れがある
- 片目だけ酷使している
- 加齢
- 骨格にゆがみがある
- 眼瞼下垂になっている
- 二重のりを長期にわたって使用している
それぞれ詳しく解説していきます。
二重の幅が違っている
左右で二重の幅に差があると、目の大きさにも違いが出てしまいます。
二重が広い方は目の開きが大きく見え、逆に幅が狭い方はまぶたが被さるため、目が小さく見えやすくなります。
加齢による皮膚のたるみや、まぶたの脂肪量の違いも影響する場合が多いでしょう。
また、二重のクセが不安定な場合は、まぶたの動きによって幅が日々変化することもあります。
左右差を解消するには、二重のりやアイテープ、美容医療による二重整形を検討するのがおすすめです。
二重の幅が狭くなったと感じるなら、以下の記事で原因や改善方法を詳しく解説しています。
二重の幅が狭くなったと感じる原因は?自力で戻す方法やおすすめの美容施術などを解説
遺伝
左右の目の大きさに差がある原因として、遺伝的な要素も大きく関わっています。
骨格や筋肉の発達具合、まぶたの皮膚の厚さ、脂肪の付き方などは、親や祖父母から受け継ぐことが多い特徴です。
片方のまぶただけ厚い、または蒙古ひだの張り具合が左右で異なる場合、目の大きさの差が目立ちやすくなります。
遺伝による左右差は完全に防ぐことは難しいですが、適切なケアや施術によって目立ちにくくすることは可能です。
目を擦るクセがある
無意識に目を擦るクセは、まぶたの皮膚や筋肉に大きな負担をかけます。
片方ばかり擦る習慣があると、皮膚が伸びたりたるんだりして、左右で目の開き方に差が生まれる原因となります。
アレルギー性結膜炎やドライアイによるかゆみで目を擦る人は注意が必要です。
また、強い摩擦はまぶたの弾力を低下させ、将来的に眼瞼下垂やしわ、たるみのリスクも高めます。
目元はできるだけやさしく扱い、かゆみがある場合も冷やすなどの対策で擦る行動を防ぐことが大切です。
まぶたがたるんでいる
まぶたのたるみは、年齢とともに進行する皮膚や筋肉の弛緩が原因です。
左右でたるみ具合に差があると、目の開きにも左右差が生じ、目の大きさに違いが出やすくなります。
たるみは紫外線ダメージや生活習慣、表情筋の使い方によって加速するため、日頃からのケアが非常に重要です。
また、たるみが進行すると二重のラインが埋もれて見えづらくなることもあります。
重度の場合には、眉下切開や脂肪切除を検討することも選択肢となります。
まぶたむくみや腫れがある
まぶたのむくみや腫れは、血行不良やリンパの滞り、アレルギー反応などによって引き起こされます。
特に、朝起きた直後や体調不良時に一時的に片側だけむくみが強く出ることがあり、目の大きさに左右差が生じる原因になります。
むくみがひどいとまぶたが重たく垂れ下がり、目が小さく見えることもあるでしょう。
生活習慣を整えること、適度な水分摂取、塩分控えめな食事を心がけることが、むくみ予防には効果的です。
症状が続く場合は、医師に相談することも大切です。
片目だけ酷使している
デスクワークやスマートフォン操作時に片目だけ酷使すると、目の筋肉に偏った負荷がかかり、左右の開き方に差が生じることがあります。
片側に寄った姿勢でパソコンを見る、読書中に片目ばかり使うといった習慣などが該当します。
筋肉の疲労や緊張によって片方だけ目の開きが悪くなり、目の大きさに違いが現れやすくなるため注意しましょう。
左右バランスを意識して両目を均等に使い、こまめに休憩を取り入れることが、左右差を防ぐためには効果的です。
加齢
加齢は、目元の左右差を生む大きな要因の1つです。
年齢とともにまぶたの皮膚が薄くなり、筋肉や靭帯の機能が低下することで、目の開き方に微妙な違いが出やすくなります。
脂肪の萎縮や重力による下垂も影響して、片方だけまぶたが垂れたり、二重の幅が変化したりすることもあります。
アンチエイジングケアとして、保湿や紫外線対策を徹底することが基本ですが、症状が進行している場合は美容医療によるサポートも選択肢になるでしょう。
骨格にゆがみがある
顔の骨格にゆがみがあると、目の高さやまぶたの開き方に左右差が生じやすくなります。
顎のズレや頬骨の高さの違い、頭蓋骨のわずかなズレが、目元の印象にまで影響を及ぼすことがあります。
骨格のゆがみは、噛み癖や姿勢不良、日常生活での無意識な動作によって徐々に進行することもあるため注意が必要です。
整体や骨格矯正などの施術によって改善を図ることも1つの手段ですが、日常から正しい姿勢を意識することも大切です。
眼瞼下垂になっている
眼瞼下垂は、まぶたを持ち上げる筋肉の働きが弱くなることで目が開きにくくなる疾患です。
片目だけ眼瞼下垂が進行すると、左右で目の大きさに差が生じます。
先天性のものだけでなく、ハードコンタクトレンズの長期使用や加齢、外傷によって後天的に発症することもあります。
美容目的だけでなく視界確保や頭痛・肩こり改善にもつながるため、必要に応じて手術を検討し、眼科や美容外科での診断が重要です。
料金(自由診療)眼瞼下垂¥600,000(税込)+麻酔代¥55,000-¥110,0000(税込)
リスク・副作用:熱感・むくみ・内出血・左右差・違和感・イメージとの相違などを生じることがあります。
こちらの患者様は、右目の開きが弱く、黒目の上部分がほとんど見えない状態でした。
一見すると「二重の幅の違い」のように見えますが、実際は右目のみ眼瞼下垂による開きの左右差が原因でした。
このような場合、見た目だけを揃えるために二重幅を調整するのではなく、まずは開きの悪い右目(=目を開く機能が低下している側)をしっかり開けられるように手術で改善することが重要です。
黒目の露出を高め、目の形も美しく整えることで、左右差の解消とともに、表情全体が明るくなります。
また、眼瞼下垂の方は「目の奥の重だるさ」や「頭痛・肩こり」などの症状を伴うことが多く、中には日常的に無意識に額の筋肉でまぶたを持ち上げる癖がついている方もいらっしゃいます。
こうした症状も、まぶたをしっかり開けるようになることで大きく改善するケースが多く見られます。
二重のりを長期にわたって使用している
二重のりやアイテープを長期間にわたって使用すると、まぶたへの負担が蓄積されます。
また、皮膚の伸びや弛みが原因で、左右で異なる方も見受けられます。
片方のまぶたばかりに強いクセをつけようとすると、皮膚が薄くなったり脂肪が偏ったりして、目の大きさに違いが生じやすくなるため注意が必要です。
また、接着力の強い二重のりを無理に剥がすと、まぶたの組織が傷つきやすくなり、将来的にたるみや二重幅の不安定化を招きやすくなります。
できるだけ肌に負担をかけない使い方を心がけ、必要に応じて休息期間を設けることが重要です。
自力で左右で目の大きさが違うのを治す方法
左右で目の大きさが違う場合、根本的な骨格や筋肉の差を変えるのは難しいですが、日常的な工夫やケアによって、左右差を目立ちにくくできます。
ここでは、自力で取り組める具体的な方法を紹介します。
メイクで見え方を工夫する
メイクを工夫することで、左右の目の大きさの違いを自然にカバーすることが可能です。
小さい方の目には、アイラインを少し太めに引いたり、まつ毛をしっかりカールさせることで、縦幅を強調できます。
大きい方の目にはアイラインを細めにし、ナチュラルに仕上げるとバランスが取りやすくなります。
また、アイシャドウで目尻を少し延ばすグラデーションを加えると、左右差が目立ちにくくなるテクニックも有効です。
まつげエクステやマスカラの塗り方も調整することで、より自然な仕上がりを目指せます。
目元を温める
目元の血行を促進することで、まぶたのむくみや緊張を緩和し、左右差を軽減する効果が期待できます。
ホットアイマスクや温めたタオルを目元に当てることで、筋肉がリラックスし、まぶたの動きがスムーズになるでしょう。
特に、むくみが原因で目の大きさに違いが出ている場合には、温めることで一時的にバランスが整うこともあります。
毎日のケアに取り入れることで、目元の血流を改善し、疲労回復にもつながるためおすすめです。
リラックスタイムに、取り入れる習慣を作るとよいでしょう。
左右で目の大きさが違う場合にマッサージをおすすめできない理由
目元のマッサージは、一見左右差の改善に効果がありそうに思えますが、実はおすすめできません。
目元の皮膚は非常に薄くデリケートなため、強い刺激や摩擦は逆に皮膚のたるみや伸びを招くリスクがあります。
特に、片方だけ集中的にマッサージをすると、左右差が悪化する可能性もあることから避けると安心です。
無理に力を加えると、眼瞼下垂の進行を早める恐れがあります。
目元のケアはあくまでやさしく、必要に応じて温めたり保湿を徹底する方法を選びましょう。
目を大きくするマッサージには、いくつか注意が必要です。
以下の記事ではマッサージの方法を解説しています。
目を大きくする方法のマッサージは効果がある?マッサージの方法や注意点・おすすめの美容整形なども解説
美容整形を受けて左右で目の大きさが違うのを治す方法
セルフケアでカバーしきれない左右差に悩んでいる場合は、美容整形による根本的な改善も選択肢の1つです。
目元のバランスを整える施術にはいくつか種類があり、それぞれの状態に合わせた適切な方法を選ぶことが重要です。
ここでは、代表的な美容施術を紹介します。
埋没法
料金(自由診療)眉下切開¥480,000(税込)+脂肪切除¥150,000(税込)+埋没法(uraふたえ)¥280,000(税込)+麻酔代¥55,000-¥110,0000(税込)
リスク・副作用:熱感・むくみ・内出血・左右差・違和感・イメージとの相違などを生じることがあります。
埋没法は、医療用の糸でまぶたを内側から留め、二重ラインを形成するプチ整形です。
左右で目の大きさや二重幅に差がある場合、小さい側の二重幅を広げることでバランスを整えられます。
切開を伴わないため、ダウンタイムが短く、施術時間も30分程度と比較的手軽に受けられるのが特徴です。
ただし、まぶたの厚みや皮膚のたるみが強い場合は糸が取れやすくなるリスクもあります。
まぶたに厚みがある方は、まずは眉下切開でまぶたの厚みを取り除いてから、埋没法を行うと綺麗な二重を作ることが出来ます。
自然な仕上がりを目指すためには、経験豊富な医師によるデザインと丁寧な施術が重要です。
切開法
切開法は、まぶたを切開して余分な皮膚や脂肪を取り除きながら、理想の二重ラインを作る施術です。
まぶたが厚い、たるみが強い、左右差が大きい場合などに特に有効で、半永久的な効果が期待できるのが特徴です。
ダウンタイムはやや長めですが、時間をかけて腫れが引けば、非常に自然で美しい目元に仕上がります。
左右で目の開きや印象に違いがある場合でも、細かいデザイン調整が可能なため、高い満足度が得られる施術です。
根本的な改善を望む方におすすめです。
眉下切開
料金(自由診療)眉下切開¥480,000(税込)+術前眉アートメイク¥160,000(税込)+額ヒアルロン酸¥88,000(税込)/本+麻酔代¥55,000-¥110,0000(税込)
リスク・副作用:熱感・むくみ・内出血・左右差・違和感・イメージとの相違などを生じることがあります。
眉下切開は、眉の下の皮膚を切開し、まぶたのたるみを取り除くことで目の開きを改善する施術です。
加齢やたるみによる左右差が目立つ場合に効果的で、自然な若返り効果も期待できます。
傷跡は眉毛に隠れるため、術後の仕上がりも非常に自然です。
まぶたを引き上げることで、二重ラインが埋もれていた場合もスッキリと見えるようになり、左右のバランスも整えやすくなります。
目元の印象を自然に若返らせたい方に、おすすめの方法です。
眼瞼下垂手術
眼瞼下垂手術は、まぶたを持ち上げる筋肉(眼瞼挙筋)の機能を回復・強化することで、目の開きを改善する施術です。
左右いずれかのまぶたの開きが悪い場合、眼瞼下垂が原因になっているケースが多く、手術を受けることで、左右差を根本から解消できます。
見た目だけでなく、視界が広がる・頭痛や肩こりが軽減するといった健康面へのメリットも大きいのが特徴です。
保険適用で手術できるケースもあり、機能と美容の両方を重視する方に適した施術といえるでしょう。
当院では、切らない眼瞼下垂と切開式の眼瞼下垂の手術を行っております。
<切らない眼瞼下垂>
料金(自由診療)切らない眼瞼下垂¥30,000(税込)+麻酔代¥55,000-¥110,0000(税込)
リスク・副作用:熱感・むくみ・内出血・左右差・違和感・イメージとの相違などを生じることがあります。
<切開式の眼瞼下垂>
料金(自由診療)眼瞼下垂¥600,000(税込)+結膜側たれ目¥300,000(税込)+目尻切開¥330,000(税込)麻酔代¥55,000-¥110,0000(税込)
リスク・副作用:熱感・むくみ・内出血・左右差・違和感・イメージとの相違などを生じることがあります
左右で目の大きさが違う人の二重幅の選び方
左右で目の大きさに差がある場合、単純に「幅を広げる」「揃える」だけではかえってバランスが悪く見えることがあります。
目の左右差を自然に整えるには、それぞれの目に最も適した二重幅を個別に設定することが重要です。
目が小さい方のまぶたにはやや広めの二重を作り、開きを大きく見せる一方で、大きい方の目には自然な幅の二重を維持するといった調整が効果的です。
まぶたの厚みやたるみ、眼瞼下垂の有無によって適切な幅が異なるため、事前に医師と十分にカウンセリングを行い、シミュレーションを重ねることが理想的な結果につながります。
無理に左右対称にこだわるより、「全体のバランス」を重視したデザインを心がけましょう。
当院では、丁寧なカウンセリングと個性を活かすオーダーメイド治療が特徴です。
経験豊富な医師が、患者様一人ひとりの理想の美しさを追求し、自然で洗練された仕上がりを実現します。
左右で目の大きさが違うことに関するよくある質問
左右で目の大きさに違いがあることに悩む方は非常に多く、その原因や改善方法に関して多くの質問が寄せられています。
ここでは、左右で目の大きさが違うことに関するよくある疑問にお答えしていきます。
目の左右差がひどい場合、治すにはどんな方法がありますか?
目の左右差が目立つ場合、まずはその原因を明確にすることが大切です。
まぶたのたるみや筋力低下による左右差なら、美容整形による修正が効果的です。
方法としては、埋没法や切開法で二重幅を調整したり、眉下切開でまぶたのたるみを改善したりするのが効果的です。
眼瞼下垂が原因の場合は、眼瞼下垂手術によって目を開く機能を改善させ、目の開きのバランスを整える必要があります。
軽度であればメイクやセルフケアで目立たなくすることも可能ですが、大きな差を改善したい場合には専門医への相談を検討しましょう。
左右で目の大きさが違う症状の名前はなんですか?
左右で目の大きさが違う症状は、「雌雄眼(しゆうがん)」と呼ばれます。
この状態は生まれつきの骨格や筋肉の発達差によるものから、加齢や生活習慣、外傷によるものまでさまざまな原因で起こります。
軽度であれば特に治療を必要としない場合もありますが、見た目のコンプレックスや視界不良など日常生活に支障をきたすレベルの場合は、専門的な治療を検討することがすすめられるでしょう。
美容外科や眼科で正確な診断を受けたうえで、適切な対策をとることが大切です。
片目だけ二重整形手術を受けてもいい?
片目だけ二重整形手術を受けることは可能であり、実際に左右差を整えるために片目のみ施術を希望する方も多くいます。
しかし、片目だけ施術をする場合でも、両目のバランスを慎重に見極めながらデザインを決定する必要があります。
単純に片目だけ幅を広げると、かえって不自然な印象になるリスクもあるため、医師との綿密なカウンセリングが欠かせません。
また、年月とともに左右の皮膚や筋肉の状態が変わることも考慮して、将来的な見た目も踏まえたうえで施術計画を立てることが大切です。
まとめ
この記事では、左右で目の大きさが違う原因や改善方法、適した美容施術などを解説しました。
目の左右差は骨格や筋肉、まぶたのたるみ、生活習慣などさまざまな要素が絡み合って起こるため、原因を正確に把握することが改善への第一歩です。
セルフケアでの対応が難しい場合でも、美容医療を活用すれば、より自然な目元のバランスを取り戻せます。
この記事を参考に、理想的な目元を目指しましょう。