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目のクマ取りは痛い?各種施術法と痛みの度合いを解説

2022.09.11

美容外科施術に対して、痛いのでは?と不安を感じ施術に踏み切れない人は少なくありません。特にクマ取りは目の近くということもあり、さらに不安が大きくなるのは無理もないでしょう。

本記事では目のクマ取りに対し生じる痛みについて解説します。参考にして、クマ取りに対する痛みへの不安を解消するのに役立ててください。

目のクマ取りとは


クマとは、目の周辺に通常と異なる肌色の部分が生じる現象であり、これを取り除くことをクマ取りと言います。クマというと目の下というイメージを抱く人も多いですが、厳密には目の周辺であればクマと呼びます。

なお、施術としては目の下の「たるみ」取りと行うことが変わりません。そのため、目の下のたるみに悩んでいる人は、クマ取りを行っているクリニックを探してたずねると良いでしょう

目のクマには3種類

クマとひとくちに言っても、目の下のクマには以下の3種類があります。

  • 黒クマ
  • 青クマ
  • 茶クマ

どれも目の周辺の肌色が変わるという点は同じですが、原因も施術方法もバラバラです。そのためクマ取りを行うには、自分の悩むクマがどれに該当するのか突き止める必要があります

クマ取りは痛いの?

結論から言うと、クマ取りは施術中にしっかり麻酔をきかせるため、痛みません。

実はクリニックにより“施術に対して何の麻酔を使用するか?”は異なります。

お痛みが苦手、痛みが不安という方はしっかり麻酔を使用し、痛みケアをしてくれるクリニックを選ぶべきです。

局所麻酔、笑気麻酔、静脈麻酔を用いているクリニックでは術中ほとんど寝ている状態ですので痛みも感じません

クリニックにより「この施術では静脈麻酔は使わない」等、方針が違う為、施術前のカウンセリングでクリニックに相談しましょう。

黒クマ取り施術

黒クマ取り施術は、以下の2つのどちらかあるいは両方を併用して行います。

  • 脱脂(脂肪除去)
  • 皮膚切除

黒クマ取りは、クマ取り施術の中でもっとも大がかりな施術になります。そのため施術中は麻酔が用いられ、痛みを感じません。しかし、施術が終わった後のダウンタイムの痛みはクマ取りの中でも比較的強めです。痛み止めを処方される場合もあります。

黒クマの原因

黒クマの原因は、目の下のたるみです。

目の下の部分に脂肪が溜まり前にせり出したり、皮膚が伸びたりすると、目の下に凹凸ができます。凹凸ができるとそこに影が生じますが、この影が黒クマの正体です。そのため、手などでたるみを引っ張って影を消すと、黒クマも消えるのが特徴です

原因は加齢による筋肉のおとろえや、手で目の下を引っ張るくせなどさまざまです。しかし、決して一定の年齢だけの悩みではなく、若くして黒クマに悩む人も少なくありません。

クマに悩む人のおよそ9割ほどは、この黒クマに悩んでいるとされています。

脱脂施術と痛みについて

脱脂とは脂肪除去とも良い、目の下から脂肪を吸引してたるみを解消する施術です。

下まぶたの裏を数mm切開してそこから脂肪を除去します。施術中は麻酔が効いているため、痛みを感じることなく施術は終わりますが、局所麻酔の注射の痛みは生じます。

傷そのものが小さいため、麻酔が切れた後も痛みはそれほど長引きません。2~3日中に傷の痛みは気にならなくなりますし、ダウンタイム全体も1~2週間程度です

わずかであっても、切開となると痛そうというイメージがわく人も居ますが、麻酔は必ず行います。不安に思わず施術を受けてください。

皮膚切除施術と痛みについて

目のクマ取りにおける皮膚切除施術とは、目の下のたるみを切開し直接取り除くことです。

目の下のたるんでいる部分を切除して、通常の傷と同様に糸で縫合します。施術中は麻酔が効いているため痛みは感じません。ただし皮膚切除施術も、脱脂と同様麻酔を注射で入れるため針の痛みは感じるでしょう。

ただし皮膚切除施術は、施術終了後麻酔が切れてから傷跡が痛み始めます。そのため痛み止めが処方され、痛みが引くまでは薬を内服しながら過ごす必要があります。抜糸は施術後、およそ1週間ほど経ってから行われます。

青クマ取り施術

青クマ取りの施術はピーリングや脂肪注入です。

ピーリングは肌の角質を取る施術ですが、青クマ取りにおいては角質ではなく、肌に刺激を与えて血流や代謝を良くすることが目的です。施術中はぴりぴりとした小さい痛みがありますが、麻酔が無いと耐えられないというほどではありません。また、施術終了後も人によっては少しひりひりする感じを覚えることがありますが、痛み止めが必要なほどではないため安心してください。

また、脂肪注入を行うこともあります。注入時の痛みとしては、通常の注射程度です。打った後長く痛み続けることもありません。

ただし脂肪を採取する際に(大腿から採取することが多い)多少お痛みを伴うので麻酔に関してはクリニックにご確認下さい。

結論として、青クマ取りは麻酔を行うほど痛みを感じる施術を必要としません。痛みに弱いという人でも安心して施術を受けられます。

青クマの原因

青クマは、目の下の血色が皮膚を通して透けて見えていることが原因です。

そのため手で目の下を引っ張り皮膚を浮かせると、青い部分の色が薄くなります。また、青い部分が移動しません。

目の下の血色が悪くなる理由は2つあります。睡眠不足や疲労などで血流が悪くなり、血管の色が濃くなっている場合。そして、痩せすぎて脂肪の層が薄くなり血管が見えてしまっている場合です。

そのため、青クマにはセルフケアも重要です。ストレス解消をしたり睡眠を十分とるなどして、体の調子を整えましょう。過度なダイエットを行っている人は、体のバランスを見つめ直し適性体重を目指しましょう。

茶クマ取り施術

茶クマ取りの施術は、クリームの塗布やレーザー治療が中心です。

クリームは痛みという観点から見ると通常のクリームと同様であり、塗ったあとに痛みが出てくるということはありません。レーザーは弾かれるような痛みを多少感じる場合もあります。しかし麻酔が必要なほどではなく、施術後は熱い感じを覚えることはありますが激しく痛むこともありません。

ただし茶クマの場合、何度か通院して施術を受け、少しづつなおすケースが多いです。軽い痛みではあるものの、いちどでは終わらないと考えておいた方が良いでしょう。

茶クマの原因

茶クマの原因は、色素沈着です。目の下の皮膚の色そのものが変化している状態です。

そのため、手で目の下を引っ張ると、クマの部分も移動します。また、手で触っても色が薄くなることはありません。

茶クマの原因は、アイメイクがきちんと落とせていなかったり、手で目を触りすぎていて皮膚がこすれているためです。たまのことであれば問題ありませんが、日頃から習慣化していると皮膚に色がついてしまい、茶クマとなってしまいます。

そのため茶クマ治療は、レーザーなどの施術と並行して自分の癖をなおす必要があります。仮に施術で茶クマを治療できても、習慣をなおさなければすぐにまた茶クマができてしまいます。

まとめ

クマ取りは麻酔や痛み止めを利用して施術を行うため、痛みを心配しすぎることはありません。とはいえ不安に思う気持ちもおかしくはないため、どうしても安心できないときは、施術前のカウンセリングでじっくり相談しましょう。

そして安心し、リラックスした状態で施術を受け、理想の目元を手に入れてください。

記事監修医師プロフィール

院長/医師

増田えりか

2013年 日本大学 医学部 卒業
2013年 東京臨海病院 内科、皮膚科、形成外科、救急科
2015年 昭和大学病院 形成外科
2016年 今給黎総合病院 形成外科
2017年 千葉こども病院 形成外科
2018年 湘南美容クリニック 秋葉原院
2020年 湘南美容クリニック 高田馬場院 院長
2021年 イートップクリニック 開設 院長就任

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