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目のクマ取りの失敗ケースとは?クマ別対策も解説

2022.09.09

美容外科施術において、「もし施術を行って、失敗してしまったらどうしたら良いんだろう?」と悩む人は少なくありません。特にクマ取りは顔の施術であり、普段人から見えている部分であるため、なおさら悩む人は多いです。

本記事では、クマ取りにおける失敗のリスクや実際に起こりうる失敗のケース、対策などについて解説します。クマ取りのリスクを0にするということはできませんが、限りなく低くすることは可能です。本記事を参考に、そのことを知ってください。

目のクマ取りとは?


そもそもクマとは、目の周辺に生じる肌色が変わってしまっている部分であり、そこを取り除くのがクマ取りです。目の下に限りませんが、一般的には目の下に症状が表れます。

クマの原因は加齢や疲労、睡眠不足などというイメージを持つ人も少なくありません。それも間違いではありませんが、他にもさまざまな原因があるため、一概に若くて健康であるから発生しないとは言い切れないのが実際の所です。

クマ取りのメリット

クマ取りを行うと、以下のようなメリットがあります。

  • 若々しい印象になる
  • 明るく見える
  • 元気で快活なイメージを与える

クマが生じていると、老けて見えたり、疲れていて暗いという印象を持たれます。自分ではそのようなつもりがなくとも、見た目の印象としてそう見えてしまうのです。

言い換えると目元にクマがないだけで、元気で明るい人という印象を与えられます。顔全体が若々しい表情になり、審美性が高まります。

クマは確かに顔の一部分でしかありませんが、顔はほんの少しの違いで印象ががらりと変わります。「なおさなくても大して変わらない」という考えは間違いであるため、クマが気になる人はぜひ治療しましょう。

3種類のクマの違いとリスクについて

クマとひとくちに言ってもクマには3種類あり、それぞれ適した施術も異なるため、リスクも違いが生じます。3種類のクマとは「黒クマ」「青クマ」「茶クマ」です。

それぞれまったく別種のクマであり、施術方法が異なるため失敗のリスクも変動します。

自分に該当するクマの見分け方

3種類のクマの見分け方は簡単であり、自分で簡単に区別できます。

黒クマは目の下にたるみが生じ、凹凸によってできる影が正体です。つまり影によって黒く見えているだけであり、肌が変色しているわけではないため、手でたるみを引っ張るなどして光を当てると消えるのが特徴です。

青クマは、目の下の血管が透けて見えているため青く見えるのが原因です。皮膚の変色ではないため、目の下を引っ張るなどして皮膚を動かしても、変色部分が移動しません。ただし引っ張ることで皮膚との間に距離ができるため、色は薄くなるのが特徴です。

茶クマの原因は色素沈着であり、目の下の部分が変色しています。そのため目の下の部分を押すなどして動かすと、茶クマの部分も移動します。触っても色が変わったりということはありません。

失敗のリスクがあるのは黒クマ取り

施術に対して失敗のリスクが大きいのは黒クマ取りです。

黒クマを取ることはすなわち目の下のたるみを取ることであり、施術が青クマ・茶クマ取りと比べやや大がかりになります。それに伴い、失敗のリスクも高まります。

青クマ・茶クマは効果がなかなか現れない場合も

青クマ・茶クマは失敗という点から考えると、それほどリスクはありません。

青クマ・茶クマ取りはピーリングやレーザーなど切開を伴わない施術が多く、元の状態から悪化する可能性はほぼないと捉えて良いでしょう。

ただし青クマ・茶クマ取りは、効果がなかなか表れない可能性があります。状態が悪くなることはないため失敗とは言えませんが、治療期間が長引く可能性は考慮に入れておきましょう。

また青クマや茶クマは、目に過度な刺激を与えていたり、体に疲労がたまっていたりなどの原因で生じます。生活習慣が大きく影響するため、日々の過ごし方を見直せなければ、すぐに再発するという点にも注意してください。

クマ取り施術が失敗したケース

クマ取りにおける具体的な施術失敗のパターンは以下の通りです。

  • 脱脂だけに頼るクマ取り
  • 脱脂のムラ
  • 皮膚の伸び
  • 皮膚切除時の傷の悪化

上記はすべて、黒クマ取りに関わる失敗ケースです。これから実際に施術を行う人も、上記のリスクをすべて0にすることはできません。しかし、リスクを低減することは可能です。注意すべきポイントを押さえておけば、心配しすぎる必要はありません。

過剰な脱脂

黒クマを解消するためには、目の下のたるみの原因である脂肪を除去しますが、脱脂だけに頼るのは逆効果です。

脱脂を行うとたるみの中にあるものが吸引されるため、たるみが引っ込むと考える人は多いです。しかし実際は脱脂だけを行うと、伸びた皮膚がたるんだまま残ってしまったり、目の下の脂肪が足りなさ過ぎてくぼんでしまうという結果になります。

そのため、脱脂だけを過剰に行っても黒クマ取りは成功しません。皮膚が伸びてしまっている場合は、同時に皮膚切除を。目の下がくぼんでしまった場合は適切な量の脂肪を改めて注入するなどして、自然な目元の仕上がりを目指す必要があります。

脱脂のムラ

脱脂のムラも、目の下の状態悪化に繋がります。

脱脂のムラとは目の下の脂肪吸引を行う際、脂肪を取り切れず残ってしまうことです。脂肪の除去にムラがあると目の下に凹凸ができてしまい、かえって不自然さが増してしまうこともあるのです。

取りムラがもし起こってしまった場合は、再施術を行い改めて脂肪を吸引する必要があります。その上で脂肪注入などを行い、自然な目元にしてリカバリーを行います。

皮膚の伸び

目の下の脱脂を行ったら、皮膚の伸びが残ったという失敗のケースもあります。

目の下のたるみの中には脂肪があり、肌にハリがある場合は脂肪を取り除くと皮膚が戻っていきます。しかし皮膚が最初から伸びていると、脱脂だけを行っても皮膚が戻らず、目の下の黒クマは解消されないままということになるのです。一般的にはクリニック側から皮膚の状態をチェックし、切除の可能性を事前に説明してもらえますが、不運にもクリニック側が見逃すということもあり得ます。

皮膚の伸びが残った場合は、皮膚切除の施術を行い伸びた部分を直接取り除くことになります。施術としてはより大がかりになってしまいますが、リカバリーは可能です。

皮膚切除時の傷の悪化

皮膚の切除を行ったあと、傷の状態が悪化し跡が残ってしまうこともあります。

目の下の皮膚切除は、メスで切開し縫合する方法です。すぐになおるとは言えない傷ができてしまうため、ダウンタイムはクリニックの指示に従い、傷に刺激を与えないようにしなくてはなりません。

しかしダウンタイムをおろそかにし、指示に従わずメイクを行ったりシャワーをかけたりなどして傷を刺激すると、縫合跡の状態が悪化することがあります。

皮膚切除のダウンタイムは1~3ヶ月程度かかるため、我慢の期間が長いと感じられることはあるかもしれません。しかし、無理に普段通りの生活に戻ろうとすると、かえって不自由な期間が長引きます。ダウンタイムは傷に触れず、静かに過ごしましょう。

不安があるときはクリニックに相談を

リスクに対し不安が大きいときは、クリニックに相談してください。疑問に思っていることや安心できない点をたずねることで、クリニックの答えが聞けて安心に繋がります。

質問ばかりしていると迷惑がられるのではと遠慮する人もいますが、クリニックと納得いくまで話し合えなければ、自分の意見や希望を伝える機会が失われます。結果として、納得いかない仕上がりになるリスクに繋がってしまうため、必要以上に遠慮するのは避けましょう

言い換えると、通院していて「話しにくい」と感じた場合、クリニックを変えることも検討した方が良いということです。施術を受ける自分自身のために、信頼できるクリニックで施術を受けてください。

まとめ

クマ取りに限らず、美容外科施術においてある程度のリスクはつきものです。残念ながら、リスク0の保証は誰にもできません。しかし、適切なクリニック・施術・セルフケアによって、リスク0に近づけることは可能です。

注意すべき点を知り、それに沿って行動して、理想の目元を手に入れてください。

記事監修医師プロフィール

院長/医師

増田えりか

2013年 日本大学 医学部 卒業
2013年 東京臨海病院 内科、皮膚科、形成外科、救急科
2015年 昭和大学病院 形成外科
2016年 今給黎総合病院 形成外科
2017年 千葉こども病院 形成外科
2018年 湘南美容クリニック 秋葉原院
2020年 湘南美容クリニック 高田馬場院 院長
2021年 イートップクリニック 開設 院長就任

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