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脂肪由来エクソソームの特徴は?ほかの種類や治療法も併せて紹介

2023.07.25

エクソソームとは、ある細胞の情報を他の細胞に伝達する物質のことです。

良質なエクソソームを体内に注入することで、さまざまな肌の悩みや体の不調を改善する効果が期待できます。

またエクソソームの治療では、幹細胞培養上清液を使用しており、幹細胞を抽出する場所によって特徴や効果が変わります。

種類は脂肪由来や歯髄由来、臍帯(さいたい)由来などがありますが、エクソソーム治療に詳しくない方は、それぞれ何が違うのか分からない場合もあるのではないでしょうか。

今回はエクソソームの特徴や種類、治療法などについて紹介します。

エクソソームについて詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

エクソソームとは


エクソソームとは、細胞から分泌される顆粒状の小さな物質です。

表面は細胞膜由来の脂質やたんぱく質を含んでおり、内側には遺伝子情報などの物質が入っています。

エクソソームは細胞外小胞の1つであり、マイクロベシクルやアポトーシス小体の仲間です。

ここでは、エクソソームの特徴や期待できる効果について紹介します。

特徴

エクソソームは細胞間のメッセージを伝達する重要な役割を持っています。

例えば傷ついている細胞があった場合、エクソソームが集まり、遺伝子情報を伝達し、自己回復をうながします。

また分解されやすい遺伝子情報(マイクロRNAなど)を包んだ状態で細胞間を移動できるため、伝達機能の維持が可能です。

エクソソームは、細胞の情報を伝達し損傷部位を的確に修復する機能が期待できるため、美容医療の分野で活用され始めています。

期待できる効果

エクソソームで期待できる効果は下の通りです。

  • 肌質改善(肌のキメ・ハリ感アップ)
  • 小じわ改善
  • 薄毛(AGA)の改善
  • 円形脱毛の改善
  • 傷の自己回復力を促進
  • 糖尿病の改善
  • 動脈硬化の改善
  • ED(勃起不全)の改善
  • 疲労回復
  • 肩こりの改善
  • 老化防止
  • 不眠症、うつ状態の改善

身体全体にエクソソームを届けることができるため、さまざまな症状を改善する効果が期待できます。

エクソソームと幹細胞培養液の違い

エクソソームは細胞の外に放出された細胞外小胞の1種です。

一方、幹細胞培養液は、幹細胞を培養するために使用している人工的な環境のことを指しています。

エクソソーム治療で幹細胞培養液の上澄み(幹細胞を抽出し滅菌処理などを行った液体)を使用するため、違いが分からない方もいるかもしれません。

エクソソームと幹細胞培養液は、物質なのか、細胞を成長させる環境なのかという違いがあります。

エクソソームの種類について

エクソソーム治療で使用する幹細胞培養上清液は、下の3つから抽出します。

  • 脂肪由来
  • 歯髄由来
  • 臍帯由来(ウォートンジェリー)

それぞれ成長因子の量や効果が違うため、目的に合わせて使う種類を選ぶことが大切です。

脂肪由来

脂肪由来の幹細胞培養上清液は、脂肪組織の中に含まれている体性幹細胞を使用しています。

美容医療では使われる機会が多い種類です。

細胞を抽出する時は、吸引器を使用することがほとんどです。

脂肪由来は細胞や組織の活性化を高めやすいため、肌や頭皮(育毛)、肝機能障害の改善に使われています。

歯髄由来

歯髄由来の幹細胞培養上清液は、ヒトの歯から採取した歯髄細胞を使用しています。

歯髄細胞は、エナメル質などで守られているため、がん細胞やウイルスなどの影響を受けにくいのが特徴です。

神経系の修復を促す働きがあるため、運動機能や腰椎症、脳梗塞による後遺症の改善効果が期待できます。

臍帯由来(ウォートンジェリー)

臍帯由来の幹細胞培養上清液は、赤ちゃんと母体をつないでいる臍帯(さいたい)の幹細胞を使用しています。

市場では1%しか出回らないため、とても貴重な種類です。

また臍帯には赤ちゃんを育てるために必要な栄養素や、成長因子がたくさん含まれています。

脂肪や歯髄より抽出するエクソソームの量や質が高いのが特徴です。

細胞や組織の活性化・修復力が高いため、さまざまな症状改善に活用できます。

エクソソーム治療法

エクソソーム治療は「エクソソーム点滴」と「エクソソーム注射」の2種類です。

それぞれのアプローチする場所や治療法が異なるため、治療する目的にあわせて医師が判断します。

エクソソーム点滴

エクソソーム点滴は、血管からエクソソームを注入する治療法です。

一緒にサイトカイン(成長因子)やアミノ酸、ビタミンなども取り入れます。

全身にエクソソームや美容成分が行きわたるため、肌や頭皮の疾患だけではなく肝機能や疲労、老化の改善・防止の効果も期待できます。

30〜60分ほどかけてゆっくり注入するため、痛みはほとんどありません。

ただし、エクソソームの効果を最大限に発揮させるためには、血中濃度を一気に高める必要があります。

点滴の場合、30〜60分ほどかけてゆっくりエクソソームを体内へ注入するため、血中濃度が上がりにくいのが特徴です。

そのため、当院では静脈注射でのエクソソーム注入を推奨しています。

エクソソーム注射

エクソソーム注射は、気になる部位へ手打ちでの注射を行うことが可能です。

肌の状態によって注入する量や深さを調整し、患部に注入する治療法を行っています。

また体内へ注入する場合は、静脈注射を推奨しています。

一時的にエクソソームの血中濃度をあげることで、効果を発揮しやすくなるのが特徴です。

手打ち注射の場合は、主に肌や頭皮を集中的に治療するために使われています。

注射は極細の針を使用しており、肌の浅い部分に注射するため痛みを抑えることが可能です。

また20分ほどで治療が終わるため、忙しい方でも空いている時間に受けられます。

イートップクリニックでは脂肪由来のエクソソーム治療を受けられる

イートップクリニックでは、脂肪由来をはじめ、さまざまな種類のエクソソームを取り扱っています。

<イートップクリニックで扱っているエクソソームの種類>

  • 脂肪由来
  • 歯髄由来
  • ウォートンジェリー(臍帯)由来

それぞれ特徴があるため、治療目的によってエクソソームの種類を使い分けています。

1回の治療で効果を実感できる場合もありますが、1〜2週間に1回の頻度で3回ほど注入すると、効果をより高めることが可能です。

当院では、注射と点滴によるエクソソーム治療を取り扱っています。

注射の痛みが苦手ではなければ、静脈注射をおすすめしています。

エクソソームの血中濃度を一気に高めることでより高い効果を期待できるからです。

また副作用やダウンタイムが少ないため、休みが取りづらい方でも気軽に受けることが可能です。

気になる方は、ぜひ一度当院のカウンセリングにお越しください。

【まとめ】脂肪由来をはじめエクソソームには3種類ある!


エクソソームは、細胞外小胞の1種で、細胞間の情報伝達をおこなっています。

エクソソーム治療で使用する幹細胞培養上清液の種類は「脂肪由来・歯髄由来・臍帯由来」の3つです。

抽出した部位によって特徴や期待できる効果が違うため、医師は治療目的によって使い分けをする必要があります。

エクソソーム治療を検討している方は、担当の医師がお悩みに合わせてエクソソームの種類を提案してくれるかどうかを、カウンセリングで確認するようにしましょう。

イートップクリニックでは、エクソソームの濃度や質にこだわって治療を行っています。

カウンセリングを通して、現状の悩みや症状をしっかりとヒアリングするため、お客様のお悩みに合わせたエクソソーム治療法を提案することが可能です。

カウンセリングの予約は公式LINEから受け付けていますので、お気軽にご連絡ください。

記事監修医師プロフィール

院長/医師

増田えりか

2013年 日本大学 医学部 卒業
2013年 東京臨海病院 内科、皮膚科、形成外科、救急科
2015年 昭和大学病院 形成外科
2016年 今給黎総合病院 形成外科
2017年 千葉こども病院 形成外科
2018年 湘南美容クリニック 秋葉原院
2020年 湘南美容クリニック 高田馬場院 院長
2021年 イートップクリニック 開設 院長就任

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