目の下のふくらみが強いクマの場合は、ふくらみの原因となっている眼窩脂肪を取り除いた上で、目元に脂肪注入する施術を行う場合があります。
施術後は患部に軽い痛みを覚えることもあるので、術後の経過やダウンタイムについてよく確認しておくことが大切です。
この記事では、クマ取りを目的とした脂肪注入の効果やダウンタイム、術後の過ごし方の注意点について解説します。
クマ取りの脂肪注入の効果と痛みの有無
クマ取りの脂肪注入とは、クマの原因となる目の下のふくらみを解消するために行う脱脂と組み合わせて実施する施術です。
目の下のふくらみは、眼球を支えているロックウッド靭帯が加齢などによって弛緩し、眼球のクッション材となっている眼窩脂肪が押し出されることによって発生します。
頬との間に溝ができてしまい、陰影によって目の下に黒いクマが生じるのは、目の下のふくらみによるものです。
そのため、黒クマの解消には眼窩脂肪を取り除く脱脂が行われますが、ふくらみの度合いが強い場合、脱脂だけ行うと皮膚がたるみ、シワが目立ってしまうことがあります。こうした脱脂後のたるみやシワを解消するために行うのがナノリッチファットと呼ばれる脂肪注入術で、純度の高い極小の脂肪を注入することで皮膚のたるみやシワを目立たなくします。
クマ取りの脂肪注入は施術中の痛みはなし
クマ取りの脂肪注入は、まず目の下の裏側を切開して眼窩脂肪を取り除く脱脂(経結膜脱脂法)を行った後、注射器を用いて脂肪を注入する流れとなります。切開や注射を伴うため、痛みを心配される方も多いですが、経結膜脱脂法および脂肪注入の際は静脈麻酔下にて局所麻酔を施すため、施術中に痛みを感じることはほぼありません。
ただ、麻酔時に針を刺す痛みがある他、脱脂の最中に眼球を押されているような重い痛みを覚える人もいます。施術中の痛みについて不安な方は、あらかじめドクターに相談しておいた方がよいでしょう。
また、麻酔が切れた後、患部に痛みが生じることもあります。施術後のダウンタイムについて、詳しくは後述します。
クマ取りの脂肪注入のダウンタイム
クマ取りのための脱脂および脂肪注入を行うと、術後の経過としてさまざまな症状が現れることがあります。症状の内容や度合いには個人差がありますが、主に以下のような副作用が生じるので経過には注意しましょう。
以下ではクマ取りの脂肪注入で起こり得る副作用とそれぞれのダウンタイムについて解説します。
痛み
前述の通り、施術中の痛みは麻酔で緩和できますが、麻酔が切れた後に痛みが出ることがあります。
痛みは目を動かしたときや、圧迫したときなどに感じますが、施術から1~2週間程度すると収まってきます。
なお、術後にはクリニックから痛み止めが処方されるので、不安な方は痛みが出る前に薬を内服するとよいでしょう。
腫れ
人によっては患部に施術の翌日あたりから1週間ほどの腫れが続く場合があります。
基本的に腫れはそれほど目立ちませんが、注入した脂肪の量や注入した場所によっては若干目立つこともあります。
内出血
脱脂および脂肪注入では麻酔針を使用するため、目元に内出血が起こることがあります。内出血を起こすと皮膚が赤色になり、時間の経過と共に紫、青、緑、茶へと変化し、最終的に黄色になって目立たなくなります。
内出血が続く期間には個人差がありますが、ダウンタイムはおよそ2週間程度です。その間、目元の色味が気になるという方は、メイクでうまくカバーするとよいでしょう。
患部の硬化
脂肪注入をすると、脂肪が生着するまでに患部が硬くなることがあります。皮膚が硬くなると違和感を覚える方もいますが、術後1カ月程度すると注入した脂肪が生着し、硬さも徐々に解消されていきます。
なお、患部が硬くなっても外観の変化はないので、見た目を気にする心配はないでしょう。
また当院では 通常の脂肪注入よりも凸凹がさらにできにくく、自然な仕上がりにすることができるナノファット脂肪注入を推奨しており、より自然な仕上がりにすることが出来ます。
クマ取りの脂肪注入後に気を付けたいこと
クマ取りの脂肪注入後は、しこり感や運動、コンタクトレンズの使用に注意が必要です。
ここではそれぞれの注意点について詳しく説明します。
しこりに注意
クマ取りの脂肪注入では脂肪を生着させる必要がありますが、一カ所に大量の脂肪を注入してしまうと、酸素や栄養素が行き渡る前に脂肪細胞が壊死してしまうことがあります。
壊死した脂肪細胞は体内に吸収されてほとんどなくなりますが、量が多い場合は吸収される前に被膜が形成されてしまい、しこりとなって残留しかねません。しこりは内部にできるので見た目の変化はありませんが、こりこりとした異物感が残ってしまいます。
しこりを残さないためには、1カ所に注入する脂肪の量を適切に調整し、過度な注入を避ける必要があります。
運動はしばらく控える
クマ取りの脂肪注入後は患部に腫れが生じやすい状態になっているので、運動は1週間ほど控えるようにします。
特に脱脂を行った場合は、激しく体を動かす運動は1カ月ほど避けた方がよいでしょう。
コンタクトの装着は1週間後から
脱脂法では下瞼の裏側を切開して脂肪を取り出すので、術後しばらくは傷が残ります。その状態でコンタクトを装着すると、レンズを介して細菌などが傷に侵入し、感染症のリスクを高める要因となります。
また、コンタクト装着によって目に負担をかけるとダウンタイムが長引く原因にもなりますので、コンタクトの装着は術後1週間が経過するまで控えるようにしましょう。
【まとめ】クマ取りの脂肪注入ならイートップクリニックへご相談を
目の下の凹みやたるみによるクマ取りには、脂肪注入が有効です。特に脱脂法の後に脂肪注入を行うと、目の下と頬の間の溝が解消されてクマを目立たなくすることができます。
なお、施術後は痛みや腫れ、内出血といった症状が現れることもありますが、ほとんどは軽症で、ダウンタイムも比較的短期間です。ただし、脂肪の注入過多によるしこり感は時間が経過しても残ってしまう可能性があります。しこり感を残したくないのなら、実績や技量に信頼のおけるクリニックで施術を受けることが大切です。
東京都港区にある美容外科イートップクリニックでは、通常の脂肪注入のほか、不純物を取り除いて脂肪粒子をナノ化したナノファットによる脂肪注入にも対応しています。通常の脂肪注入よりも凹凸やしこりができにくく、より自然な仕上がりを期待できます。
しこりのリスクを抑えてクマ取りの脂肪注入をしたい方は、ぜひイートップクリニックへお気軽にご相談ください。