眉下切開はつり目になる?つり目になるといわれる理由やつり目以外の症状を解説

2025.02.03

まぶたのたるみや厚ぼったさを改善し、目元の印象をスッキリとさせる美容施術として人気の眉下切開ですが、施術後の見た目の変化や仕上がりに不安を感じる方も少なくありません。施術を検討している方のなかには「つり目にならないか心配」と心配な方もいるでしょう。

この記事では、眉下切開でつり目になるのか、つり目になるといわれる理由を解説します。つり目以外の症状についても紹介するので、眉下切開をしようと考えている方は、参考にしてください。

眉下切開でつり目になるって本当?

眉下切開は、加齢とともに目元に現れるたるみを解消し、若々しい印象を取り戻すための美容施術です。しかし、施術を受けた方のなかには「つり目になった気がする」と感じることもあります。つり目になったと感じる背景には、加齢による目元の変化と、施術の効果が関係しています。

加齢が進むと、まぶたの皮膚がたるみ、目尻側の二重が狭くなることで三角目の状態に近づくことがあります。眉下切開では目尻側の皮膚の切除量の方が多くなるため、目尻側のたるみが解消され目元が引き締まり、スッキリした印象に変わります。特に末広型の二重の方は、目頭側の二重よりも目尻側の二重幅が広くなるため、以前の状態と比べた際に、目元がつり目にみえると感じるかもしれません。

眉下切開は、余分な皮膚を切除する施術のため、目尻の位置が変わるわけではありません。施術によって骨格が変わるわけではないため、実際には加齢によるたるみを取り除くことで、目尻側の二重幅が広くなるためつり目に見えてしまうのです。

眉下切開でつり目になるといわれる理由

眉下切開で「つり目になる」といわれる理由は、加齢に伴うたるみ以外にも、術後の一時的な変化や目元の印象が関係しています。ここからは、眉下切開でつり目になるといわれる理由を解説します。

ひきつりがみられるため

眉下切開では、余分な皮膚を切除し縫合することで、まぶたが引き上げられます。術後に「ひきつれ」が生じる可能性があり、皮膚が引っ張られるような感覚によってつり目になったと感じる方がいます。

ひきつれが起こる具体的な原因は、以下のとおりです。

  • 目尻側の皮膚が強く引き上げられる
  • 術後の腫れやむくみ

眉下切開の施術では、余分な皮膚を切除した後、縫合によってまぶたをリフトアップします。縫合時に皮膚が引き上げられるため、一時的に目元がつり目のように見えることがあります。

ひきつれは、腫れやむくみが収まるとともに改善されるのが一般的です。ただし、医師の縫合技術が不適切だった場合や切除量が適切でなかった場合は、ひきつりが長引くこともあります。

目尻側の二重の幅が広くなるため

眉下切開によって、目尻側の二重の幅が広がるケースがあります。目尻側の二重の幅が広がると、目元の印象も変わるため、つり目に見えると感じる方がいます。もともと末広型の二重の方は、二重が広がることで目尻が強調され、つり目っぽい印象を与えやすくなることが考えられます。これが、つり目になるといわれる要因です。

つり目にみえるのを防ぐためには、術前のカウンセリングが非常に重要です。カウンセリングでは、希望する目元の仕上がりや懸念点を医師と話し合い、デザインや施術内容をしっかり確認しましょう。

前もってデザインを確認しておくことで、術後の満足度を高められます。また、施術後に腫れが引いた状態で最終的な仕上がりを確認するまでの時間を見越し、過度な不安を抱かないことも大切です。

目尻のたるみを切除しすぎるとつり目になる可能性がある

眉下切開(眉下リフト)+ぱちキワ®右目(上瞼たるみ取り)
リスク・副作用:だるさ・熱感・頭痛・蕁麻疹・痒み・むくみ・発熱・咳・冷や汗・胸痛、顔の雰囲気の変化、施術箇所の知覚の麻痺・鈍さ、しびれ、傷痕のもり上がり・凹み ・色素沈着、タルミが残る、仕上がりに左右差などを生じることがあります。
料金(自由診療)¥780,000+別途麻酔代¥55,000(税込)

眉下切開は、真ん中から外側にかけて、たるみを取り除く施術です。目頭側はたるみが少ないため、切除する必要が低いうえ傷が目立つリスクがあります。そのため、通常は目頭側は切除せず、真ん中から外側のたるみを取り除くことで、中央から目尻にかけて二重幅が広がり、末広型の目元になるのが一般的です。

ただし、外側のたるみを過度に切除して強く引き上げすぎると、目尻が斜め外側に引っ張られ、つり目のような印象を与えるケースが見受けられます。

リスクを抑えるには、個々のたるみ具合や二重の形状に合ったデザインを計画できる医師を選ぶことが重要です。施術件数が多い医師を選ぶことで、自然で満足のいく仕上がりとなります。

眉下切開では目頭側のたるみを切除するのに限界がありますが、イートップクリニック増田院長のオリジナル術式「ぱちキワ」を併用すれば、目頭側のたるみをぱちキワで、目尻側のたるみは眉下切開で対応することでツリ目を防ぎ、全体的に丸い目に仕上げることも可能です。

眉下切開でみられるつり目以外の症状

眉下切開は、つり目以外にも、ドライアイや左右非対称などの症状がみられる可能性があります。

ここからは、つり目以外の症状と原因・注意点について詳しく解説します。

目と眉毛が近くなる

眉下切開では、まぶたのたるみを取り除き皮膚を引き上げるため、目と眉毛の距離が縮まる可能性があります。目元が強調され、目が大きく見えるなどの効果が期待できる一方、表情がややきつく見える場合もあります。

印象の変化は、術前のデザインで眉毛と目元のバランスを考慮することが重要です。さらに、術後はメイクで目元全体の印象を調整することが可能となります。

柔らかな印象を求める場合には、カウンセリング時にその希望を医師にしっかり伝えることが大切です。また、シミュレーションの段階で、目元のバランスを考慮するのも良いでしょう。

傷跡

眉毛の下にメスを入れる眉下切開では、術後に傷跡が残る可能性があります。切開の位置や縫合技術によって傷の目立ちやすさが変わるため、医師の技量により仕上がりが左右されます。

傷跡を目立たなくするためには医師選びだけでなく、術後の保湿ケアや紫外線対策が重要です。眉下切開の施術が得意な医師を選び、術後は保湿をしたり日焼け止めや遮光テープを使用したりして過ごしましょう。

信頼できる医師のもとで施術を受けることで、細やかな縫合技術と術後のアフターケアが受けられ、リスクを最小限に抑えられます。

ドライアイ

眉下切開ではまぶたが引き上げられるため、術後に目の乾燥を感じる可能性があります。目の乾燥は、ドライアイの主な原因です。術後1〜2週間は腫れやむくみにより、目元の動きが制限されるため、乾燥を感じやすくなります。

症状を軽減するためには、目薬を使って目を潤すのが効果的です。また、室内の湿度を適切に保つために加湿器を利用し、目を酷使しない生活を心がけましょう。腫れが引くと症状が改善する可能性が高いですが、不快感が続く場合は医師に相談しましょう。

左右非対称

眉下切開では、左右対称の仕上がりが理想とされますが、術後に左右差が生まれる可能性があります。左右差を最小限にしたい方は、経験が豊富な医師に施術を担当してもらいましょう。眉下切開の経験豊富な医師であれば、術前に現左右差を把握し、デザインを微調整することで対称性を保つ工夫ができる可能性が高いです。

ただし、術後の腫れやむくみの影響で、一時的に左右が非対称にみえる可能性もあります。時間の経過とともに症状は改善していくため、腫れやむくみが落ち着くまで仕上がりを判断しないことが重要です。

たるみが十分に解消されない

眉下切開はたるみを改善する施術ですが、切除する皮膚が不十分であった場合には、期待した効果が期待できないことがあります。たるみが十分に解消されない場合は、再施術が必要になる可能性があります。

再手術を防ぐためには、たるみの程度を正確に診断し、適切な切除量を計画できる医師を選ぶことが重要です。施術前に自分が望む仕上がりのイメージを医師にしっかりと伝えるとともに、シミュレーションで仕上がりを確認しておくのがおすすめです。

眉下切開がおすすめな人

眉下切開がおすすめな人の特徴は以下のとおりです。

  • 加齢に伴うたるみに悩んでいる人
  • 二重の幅が狭くなっている人
  • 額のしわが目立ってきた人
  • 軽度の眼瞼下垂で悩んでいる人
  • 目の疲れや肩こりなどに悩んでいる人
  • 三角目になっている人
  • 上まぶたに厚みがある人

それぞれ詳しく解説します。

加齢に伴うたるみに悩んでいる人

加齢に伴ってまぶたがたるむと、目元が重く見えたり、老けた印象を与えたりすることがあります。眉下切開によって余分な皮膚を取り除くことで、目元のたるみを改善できます。

施術後は、目元が引き締まり、若々しい印象に仕上がります。また、まぶたのたるみによるアイメイクの崩れや、アイシャドウやアイラインが映えないといった悩みも解消することが可能です。

二重の幅が狭くなっている人

年齢とともにまぶたのたるみが進行すると、二重の幅が狭くなるまたは二重のラインが隠れていきます。目元が暗く、ぼんやりとした印象を与えることもあるでしょう。

眉下切開によってたるみを改善することで、二重幅を広げて目元に明るさを取り戻すことが可能です。施術後は、二重ラインが自然に強調され、若々しくはっきりとした目元に仕上がります。

額のしわが目立ってきた人

たるんだまぶたを持ち上げようと眉を上げる癖がつくと、額にしわが刻まれます。眉下切開でまぶたのたるみを改善することで眉を持ち上げる必要がなくなるため、額のしわを予防・軽減する効果が期待できます。

軽度の眼瞼下垂で悩んでいる人

軽度の眼瞼下垂(偽眼瞼下垂)は、まぶたが下がることで視界が狭くなり、日常生活にも影響を及ぼします。眉下切開は、まぶたを引き上げることで視界を広げる効果があり、見た目の若返りだけでなく、視界の改善も期待できます。

目の疲れや肩こりなどに悩んでいる人

まぶたのたるみが進行すると、目を開けるために過剰な力を使うため、目の疲れや肩こりを引き起こす原因となり得ます。眉下切開はたるみを取り除くことで、目を開ける負担を軽減し、目の疲れや肩こりなどの症状を和らげます。

三角目になっている人

まぶたのたるみが進むと、目元が下がり三角形のように見える方がいます。三角目になっている方は、眉下切開で目元全体を整えることが可能です。目尻のたるみを引き締めることで、スッキリとした目元が手に入ります。

上まぶたに厚みがある人

まぶたに厚みがあると、目元が重たい印象を与える原因になります。眉下切開は、余分な皮膚や脂肪を取り除くことで、すっきりとした目元を作り出せます。

まぶたに厚みがある方は、眉下切開と同時に脂肪切除が必要となる可能性があるため、医師に相談してみてください。

眉下切開がおすすめできない人

眉下切開がおすすめできない人の特徴は以下のとおりです。

  • 重度の眼瞼下垂の人
  • 一重を二重にしたい人

重度の眼瞼下垂の人は、眼瞼下垂手術の方が適している可能性があります。また、眉下切開は二重を形成する術式ではないため、一重を二重にする場合は二重形成術が必要となります。

まとめ


眉下切開の施術後に、つり目になったと感じるケースは、たるみが解消されたことで目尻側の二重幅が広がる、、本来の形が強調されることによるものがほとんどです。不安がある場合は、医師とのカウンセリングでデザインを細かく相談し、希望の仕上がりを共有することが大切です。

また、つり目以外にも、目と眉毛が近くなる・傷跡・ドライアイ・左右非対称・たるみなどの症状がみられる可能性があります。経験が豊富な医師を選び、前もってシミュレーションを確認しておくことでリスクを軽減できるでしょう。

  • 増田えりか

    院長

    増田 えりか
    Erika Masuda

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    360度美人を目指して

    全国各地で形成外科、美容外科治療に携わり、その経験、知識、技術を最大限に活かせる場としてクリニックを開業。
    目周りの手術の執刀数は5千件以上で業界トップクラス。『360度美人』を目指して! 美容医療だけではなく、広くお悩み解決に携われるよう、産婦人科専門医による婦人科外来、泌尿器科専門医による男性美容外来、美容師とのコラボレーションで頭皮・髪質治療も展開中。
    赤坂見附駅前で、男女問わず幅広い年齢層の美容のお悩みを解決している。

    経歴

    • 2013

      日本大学

      医学部

      卒業

    • 2015

      昭和大学病院

      形成外科

    • 2016

      今給黎総合病院

      形成外科

    • 2017

      千葉こども病院

      形成外科

    • 2018

      湘南美容クリニック

      秋葉原院

    • 2020

      湘南美容クリニック

      高田馬場院

      院長

    • 2021

      イートップクリニック

      開設

      院長就任

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