月経困難症とは?原因や症状を軽くするポイントも解説

2022.12.27

「毎月ひどい生理痛に悩まされている」「生理になると頭痛が止まらない」など、生理中の腹痛や頭痛などで悩んでいる方も少なくないでしょう。生理中にさまざまな症状が起きるのは、月経困難症を引き起こしているのかもしれません。

月経困難症を引き起こすと生理痛だけではなく、頭痛や嘔吐、精神的に落ち込むなどさまざまな症状が見られるようになります。

少しでも症状を改善したいと思っている方も少なくないでしょう。今回は月経困難症について詳しくご紹介します。症状を軽くする治療方法についても併せてご紹介するので、参考にしてみてください。

月経困難症とは


月経困難症とは生理の期間中に起きる病的症状のことをいいます。お腹の痛みや腰痛など、生理痛、月経痛と呼ばれている症状に加えて、頭痛や精神的な落ち込みなどさまざまな症状が起こりやすくなります。

月経困難症の症状

月経困難症を引き起こすと、以下のような症状が現れます。

  • お腹の張り
  • 頭痛
  • 吐き気
  • 脱力感
  • 食欲不振
  • 気分の落ち込み
  • 下痢
  • イライラ

など

身体に現れる症状だけではなく、気分を左右するような症状も現れるので、生理になるたびに憂鬱になる方も多いでしょう。

月経困難症は2つに分けられる

ひとえに月経困難症といっても、その種類は2つに分かれています。

機能性月経困難症の原因や症状

1つ目は機能性月経困難症です。原因疾患がなく、月経困難症を訴えている人の4割以上が当てはまると言われています。

機能性月経困難症の原因として考えられるのが、「プロスタグランジン」の分泌量が多いことです。プロスタグランジンとは、子宮を収縮させる働きがある物質です。

分泌量が多すぎるために子宮が収縮してしまい、血流が悪くなって痛みが起こると言われています。

また、子宮口が狭いことも原因の1つとされています。年齢が若い方や出産経験がない方は子宮口が狭くなっているため、月経血をうまく排出できず痛みが起きてしまうのです。

機能性月経困難症の症状としては、腹痛や腰痛、肛門周りの痛みなどが多く見られます。

器質性月経困難症の原因や症状

2つ目は器質性月経困難症です。器質性月経困難症は原因疾患があるために起きる病気と言われています。原因となる疾患は以下の通りです。

  • 子宮内膜症

子宮外で起こる病気で、骨盤内や卵巣等に子宮内膜のような組織が増えてしまう病気のこと。

  • 子宮腺筋症

子宮内膜が子宮の筋肉の層に潜り込んで増えてしまう病気のこと。症状が悪化すると子宮全体が大きく膨らむ。

  • 子宮筋腫

子宮の壁を整えている筋肉の1部が増殖して、こぶができる病気のこと。

上記のような病気が原因で激しい腹痛や腰痛、貧血などの症状が起きる場合があります。

月経困難症の関連動画

月経困難症の治療方法

激しい腹痛や腰痛、頭痛などで悩まされている方も多いでしょう。少しでも症状を軽くできないのかと困っている方も多いはず。

では、月経困難症を治療する際はどのような方法があるのでしょうか?

鎮痛薬

1つ目は鎮痛剤です。プロスタグランジンの合成を阻害する非ステロイド性抗炎症薬を使用して治療していきます。

ただし、鎮痛剤は症状が現れる前に服用した方が効果が期待できると言われています。毎月症状が重い方は、生理が来る前に鎮痛薬を飲んでおくと良いでしょう。

子宮収縮抑制薬

子宮収縮抑制薬は、子宮が収縮しすぎることが原因で生理痛を引き起こしている場合に効果的だと言われています。

低用量ピル

ピルと言えば妊娠を防げるイメージが強いかもしれませんが、生理痛にも有効的です。低用量ピルには子宮内膜の増殖を抑える働きがあるため、プロスタグランジンの過剰な分泌を防げます。

ピルを内服すると生理が止まると勘違いされることもありますが、生理が止まるというわけではありません。
プロスタグランジンの分泌量を抑えられるため、生理痛を和らげる効果が期待できるのです。

また、生理不順や生理痛が起こることには、排卵の関係もあり、ピルの作用で排卵を抑制すれば、生理不順や生理痛など月経に関する悩みが解消されます。

ピルを飲むことにより、生理の際に排出される月経の量が減少します。

※低用量ピルを用いても痛みや生理不順が改善しない場合や、ピルを飲み始めてから1ヶ月以上経過して、出血が混じった茶色っぽいおりものが出る場合、不正出血が続く場合は医師に相談しましょう。

漢方薬

最近ではたくさんの種類の漢方薬が誕生しています。中にはプロスタグランジンの生成を抑制する種類も誕生しているのです。

しかし、漢方薬は薬と比べると効果を実感できるまでに時間がかかるかもしれません。症状が重い方は病院で処方してもらった薬を飲んだ方が、効果が期待できるでしょう。

月経困難症の原因を減らすために日常生活でできること

月経困難症の症状は日ごろの生活でもいくつかのポイントを意識することで、痛みを和らげられる可能性があります。

ストレスを溜め込まない

心の中にストレスをため込まないようにしましょう。ストレスはいろいろな場面でかかってくるものです。仕事や育児、人間関係など、ふとした時にでもストレスを感じてしまうもの。

しかし、ストレスを溜め込むと月経困難症を引き起こす可能性が高くなります。月経困難症の原因を少しでも減らすためにも、自分なりのストレス解消方法を見つけましょう。

ウインドーショッピングを楽しんだり、おいしいものを食べたり、友達と会話したりなど、何でも大丈夫です。

体を温める作用がある食事を取り入れる

冷えも月経困難症を引き起こす原因の1つです。体の冷えを改善して血流を良くするためにも、体を温める作用のある食事を取り入れましょう。

体を温める作用のある食べ物は以下の通りです。

  • しょうが
  • にんじん
  • かぼちゃ
  • 玉ねぎ
  • レンコン
  • 玄米
  • 納豆
  • キムチ

など

日ごろの食生活の中で、積極的に取り入れてみると良いでしょう。

適度に運動する

適度に運動することで体が暖まったり、血流が良くなったりするので、日ごろから取り入れてみましょう。運動が苦手な方や運動不足の方は一気に激しい運動を取り入れる必要はありません。

まずは朝の時間帯に軽く歩いたり、エスカレーターやエレベーターを階段に変えたりなどで充分です。血流を良くすることで月経血を排出しやすくなるため、症状を軽減できる可能性があります。

少しずつでいいので、軽い運動を取り入れてみましょう。

イートップクリニックで相談してみよう

激しい頭痛や吐き気、下痢、腹痛など月経困難症の症状で悩んでいる方は、イートップクリニックで相談してみると良いでしょう。イートップクリニックには女性の医師が揃っているため、気軽に相談しやすいです。

特に生理のことは男性には話しにくいこともあるでしょう。女性の医師であれば生理中の痛みや症状なども相談しやすいので、安心できます。症状などをしっかり伝えれば、最適な治療方法を提案してもらえるので、月経困難症の改善が期待できます。

まずは相談だけでもいいので、足を運んでみると良いでしょう。

  • 増田えりか

    院長

    増田 えりか
    Erika Masuda

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    360度美人を目指して

    全国各地で形成外科、美容外科治療に携わり、その経験、知識、技術を最大限に活かせる場としてクリニックを開業。
    目周りの手術の執刀数は5千件以上で業界トップクラス。『360度美人』を目指して! 美容医療だけではなく、広くお悩み解決に携われるよう、産婦人科専門医による婦人科外来、泌尿器科専門医による男性美容外来、美容師とのコラボレーションで頭皮・髪質治療も展開中。
    赤坂見附駅前で、男女問わず幅広い年齢層の美容のお悩みを解決している。

    経歴

    • 2013

      日本大学

      医学部

      卒業

    • 2015

      昭和大学病院

      形成外科

    • 2016

      今給黎総合病院

      形成外科

    • 2017

      千葉こども病院

      形成外科

    • 2018

      湘南美容クリニック

      秋葉原院

    • 2020

      湘南美容クリニック

      高田馬場院

      院長

    • 2021

      イートップクリニック

      開設

      院長就任

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